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大畠委員 愛の
構造改革というのはどんなものか、私もよく
理解することは難しいのでありますけれども。
いずれにしても、
小泉さんの、いわゆる
小泉改革という旗を掲げてがむしゃらに、地域の実態を見ることなくがむしゃらに押し通したんですよ。そして、結局、ふるさとの地域で本当にまじめに暮らしている人が非常に将来不安を持ち始めている。そして、青年層も、一生懸命頑張れば何とかいい暮らしができるんじゃないかという夢さえも奪うような
状況ができてしまったということは事実だと私は思います。中小企業だってそうでありますし、もう地域の中小企業の皆さんも、これどうなんだという思いはたくさん持っていますよ。
そして、特に
金融問題について言えば、
金融に起因して自殺している人が、三万五千人のうち六、七千人はそういうところだというのですから、まさに
金融担当大臣としては大変重い責任を持っているし、愛の
改革だとおっしゃるならば、そういうところにメスを入れなければならない。
どうもそこら辺が、私は、このきょうの
所信を伺ってみると、突然、勘が外れて続投するということになったから急遽これはつくられたかもしれないけれども、もうちょっと愛を入れた
大臣の
意見にしてほしかったですね。
山本金融担当大臣はちょっと今おられなくなりましたけれども、
山本さんのときにもいろいろ一生懸命頑張ってきた。ところが、
渡辺大臣になってから、何かちょっと強引なところが見受けられるような感じですよ。愛は、愛の
改革が本当にあるのかなというのですが。
ちょっと前後しますけれども、事務方に話した順番とはちょっと異なるかもしれませんが、きょうの新聞によると、ことし九月初旬、
金融相の
渡辺大臣は
金融庁の事務方にこう指示した、粛々と進めろ。これが事実かどうかわかりませんよ。いわゆる生命保険の
銀行での窓口販売でありますけれども、何かちょっと乱暴、このころはまだ
福田総理に、もうちょっと抑えて仕事をしろと言われる前だったかもしれません。私は、何かかなり強引だったんじゃないかと。
金融庁にとっては長年の悲願だった全面解禁というのだけれども、私は、なぜこれが
金融庁の長年の悲願なのかよくわからない。
こういう話になってしまいましたから、ちょっと前後しますが、生保の解禁問題についてここでちょっとお伺いしたいと思うんですね。
それで、私も、公正取引
委員会とかあるいは電気屋さんの小売店と量販店の闘いとかずっと見てまいりました。大きいものが余りにも力を持つと決してよくないね。消費者が一見喜びそうなんだけれども、地域
社会を壊してしまうことがあるんですよ。
だから、
渡辺大臣のこの
所信の中に、こういう
一言がありましたね。
利用者保護、利用者の利便性という話もありましたけれども、私は、この生命保険の
銀行での窓販問題については、まずは一つは疑念があるところは、
金融機関が窓口の横の方で生命保険も売ると圧力販売になってしまうんじゃないかという疑念。それから、融資を受けるわけですから、どうしても何かそういうことを言われると、一緒にやらないとまずいのかなという思いになってしまう。しかし、そこのところは、融資担当者は生命保険の担当をしてはいけませんよという歯どめは一応かけてあるようですね。しかし、家族に対しては、奥さんが入ってくださいよというものに対してはどうやら規制がない。さらに、支店長なんかも規制対象外。そして、その販売した生命保険の
金融機関の責任というのはどうなのか、そこら辺もあいまいだ。
こういうことがあって、これも含めて、
大臣が粛々と進めろとおっしゃった愛の
改革の原点をちょっと教えてもらいたいと思います。