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鍵田委員 ここに、
おやじが書きました「これが
地震雲だ」という本を持ってまいりました。この本は、読まれた方が
自分で
地震雲による
地震予知をしていただいて、そしてまた
自分で
災害から
自分自身の命や
財産を守っていただこう、そういった気持ちで
おやじが書いた本であります。どうぞこの本を一度読んでみたいと思われる方は私
どもの方へお伝えください。また、ここにおられる
皆さんには無料で進呈をさせていただきたいと思います。
さて、
おやじの
持論でありますが、昔の
名医、昔は
総合医だったんですね、今は専門医になってきておるわけでありますが、昔の
名医は、顔を見て、おまえは肝臓が悪いな、おまえは胃が悪いなと、いろいろ当てたわけでございます。体の中で何か病気を持ったときというのは顔に出てくるとよく言われたわけであります。
その中で、
おやじが言っておったのが、
地球の中でひずみが起こる、それは顔である空に出るんだと。
地球というのは、電磁波なんですね、
N極と
S極があります。ですから、その中でひずみが起こるときは必ずその顔である空に出てくる。そういったことが、
おやじが言っておった
持論であるわけであります。
また、昔から、漁師の
皆さんは、いわゆる青い空、青天の中で、何にも雲のない中で一点の雲を見つけたときに、これは大風が来ると言ってその日の漁をやめられたという話もありました。
また、
地球上で異変が起こる、これは
動物が感じるものである。ここに
長島先生もおられます、山古志村で村長をしておられるときに
中越地震を体験されました。その
長島先生からお話を聞いたんですが、あれは
タヌキでしたか、
タヌキが一斉に
地震が起こる前に逃げた、そんな話もあるんですね。そしてまた、
流れ星もしょっちゅう、
長島先生、
流れ星が流れたんですね、何かそういうような
現象もあったようでございます。
動物が感じるということ、代表的には、
皆さん御承知のように、ナマズというのがあります。これは
地震を感じるようであります。
そういった中で、
おやじは、
人間も
動物なんだから、そういう
予知能力というか、
地震を感じなきゃいけないんだと。でも、今の
人間というのは、今の
生活、窓のない
生活であったり
地下の
生活であったり、そしてまたエアコンをつけて
生活をしている。要は、自然の中で
生活をしていない
人間というものは
動物的な感覚というものがなくなってしまったんだと言っておりました。
ところが、
おやじは体に感じたみたいなんですね。でも、私は親子なんですが、私は感じませんでした。その中で、うちの
おやじというのは、ちょうど
地震が起こる前というのは、人様と話していても、昼間であろうが、どんなところであろうが、体がだるくなって眠ってしまうんですね。そんな
現象もありました。
そしてまた、
地震雲というもの、先ほど
冬柴大臣がおっしゃったように、赤い光が発しているとか、大体、
一般的に言う
地震雲というのは、
飛行機雲みたいな長細い雲のことを言います。ただ、
飛行機雲とは全然力が違う、長細い雲が出るわけであります。そしてまた、
夕焼け、
朝焼け、これなんかは、どす黒い、血を流したような
朝焼けであったり
夕焼けであったり、こういったものが大体起こるようでございます。また詳しくは、ぜひ
皆さん、どうぞこの本を読んでください。
それで、実は、
地震雲が出るのが大体六時間前であったり十二時間前であったり二十四時間前である、そんなことまで
研究をしておったわけであります。そんな中で、
おやじは何度か
予知をしてまいりました。大体七、八〇%ぐらい当たっておったようでございます。
その中で代表的なものというのが、
マグニチュード七・〇であった
昭和五十三年の
伊豆大島近海地震というのがありました。当時、私
どもの
おやじは
奈良の市長をしておりまして、二、三百人の
後援者を前にして、
新聞社の記者もおったんですが、ちょうど話しているとき、外を見たら、窓から外を見てみると、雲が出ていた。みんなの前で
予知をしたんですね。それから翌日、
伊豆大島で
地震が起こりました。これで一遍に
関西地方では有名になったわけであります。
そしてまた、
平成七年の
マグニチュード七・三のあの
阪神・
淡路大震災、これも半年前に
おやじは
予知をしております。半年前というのは何なんだ。ちょうど
平成六年の夏というのは
異常渇水だったんです。暑い夏でありまして、四国や西日本のダムが、
貯水率が一〇%に満たないような、そんな時期がありました。七月の末に、十数人おる中で
おやじが言いました。半年以内に大きな
地震がこの大阪のキタで
揺れるぞと
おやじが言ったんです。だれも信用しませんでしたね。
関西で
地震が
揺れるなんてだれも思っていませんでしたから。ただ、それからちょうど半年ぐらいたった
平成七年一月十七日にあの
阪神・
淡路大震災が起こったわけであります。ただ、悲しいのは、
おやじは
平成六年の十月二十六日に亡くなりました。ですから、
阪神・
淡路大震災というのは経験をしなかったわけであります。あの
大震災の後も、いろいろと私
どもの方に、こんな
現象がありました、また
カラスたちが一斉に逃げました、ないしは犬が遠ぼえをしましたとか、いろいろな
情報を寄せていただいたわけでございます。
ともかく、そういった
地震予知、これは
地震雲だけではなしに、
動物を使ったり、いろいろと
民間で
地震予知の
研究をしておられるものがたくさんあると思うんですが、そういった
地震予知の
研究、これも、
民間でやっておられるものを国が
情報を集めて
予知を進めるということが大事じゃないでしょうか。
政府として、
地震予知のための収集、こういったものに前向きな
取り組みをするお
考えはないのかどうか、
冬柴大臣にお聞かせいただきたいと思います。