○園田(康)
委員 大臣、与党ばかりのPTの話をされておられますけれども、実は、私ども民主党も議員懇談会をつくっておりまして、この問題は、
厚生労働部門
会議の中でも議論をさせていただきながら、先般、在外
被爆者については
見直しの改正案を取りまとめをさせていただきまして、今、延長国会になったという形でありますので、与党の皆さん方も取り組んでいらっしゃるということでありますので、このどこかでまた議論をする、そしてこれを改正に向けての提出へ、改正へというふうに強くお願いを申し上げたいというふうに思っております。
ただ、一点、ちょっとこの議論を余り長くすると、私は自立
支援法の話をきょうはしようと思っているんですが、先ほど公平な
検討会であるというお話をいただいたんですが、必ずしも私はそうとは言い切れないという面もまだあるのかなと。
したがって、科学的知見というところを
厚生労働省はとらえようとされておられるわけでありますけれども、果たしてその科学的知見で、六十二年前のあの
原爆症の、残留
放射線のものであるとか、あるいは
内部被曝の関係であるとか、そういったものの起因性をしっかりととらえることができるのかというところからすると、私は、四回、五回ささっとやって、それで本当の
意味での
認定の基準というものがつくれるとは、ちょっと疑問を持たせていただきながら、その
検討会の
あり方を注視させていただいております。ぜひ
大臣、その点は御留意をいただければなというふうに思っております。
さて、十月の三十日でありますけれども、日比谷野外音楽堂に、ことしもと言っていいんであろうというふうに思うわけでありますが、昨年も十月の三十一日でありました。もとをただせば、二〇〇五年の十月三十一日にこの障害者自立
支援法という法律が可決、成立をいたしました。私は、大変そのときは残念に思った次第でございまして、また、その強行的な手法に対して大変憤りを感じたものでございます。
それも、やはり
全国の障害者の方々の思い、あるいは現場の
実態、そういったところを踏まえれば、そうそう軽々に、審議時間が来たからといってそれを成立させるということはいかがなものかな。しかしながら、一方で、障害福祉分野の行政を推進していかなければいけない、その思いについては私は変わりはない、皆さんと共有させていただいているわけでありますけれども、しかしながら、その中身をしっかりともう少し議論していただきたかったなというところがあったわけでございます。
そのうちの
一つに、ことしの十月三十日、「今こそ変えよう!「障害者自立
支援法」一〇・三〇
全国大フォーラム」という形で、私も今手元に持たせていただいておりますけれども、「私
たち抜きに私
たちのことを決めないで! 今こそ変えよう!「障害者自立
支援法」」という形の
黄色いパンフレットとして配られておりました。その際に、恐らく
大臣のお手元にも、障害当事者団体の実行
委員会の
皆様方からの自立
支援法の改正を強くお願いするという要望書が出てきたのではないかなというふうに思っております。
その内容でいきますと、まず、今立ちおくれているこの障害福祉分野を全面的に引き上げていくためには、やはり予算というものをきちっと頑張ってつけていかなければいけないだろう、その取り組みに対する
大臣の取り組みへの要望というものがあっただろうと思っております。
それからもう
一つには、この自立
支援法そのものの理念でありますけれども、つくられ方でありますけれども、よく私もこの問題については研究をさせていただきまして、応益負担という
考え方、これが、いわば法律の中身からすれば定率一割負担という形になっているわけでありますけれども、しかしながら、その
実態でいきますと、やはりどうしても所得能力に応ぜず、その
サービス利用の量によって負担をお願いするという法律のつくられ方になっているというところからすれば、その応益負担、括弧して定率一割負担という形になるのかもしれませんが、それをいわば何とかしてほしいというところも大きな要望として出てきているものというふうに思っております。
そこで、私ども民主党は、もうずっとこの衆議院の
厚生労働委員会でも、これを改正する、その当時は一部凍結法案というふうに命名をさせていただいておりましたけれども、この
委員会で審議をしてほしいということで、ことし、前々国会でありますけれども、百六十六通常国会にその法案を出させていただいておりました。ところが、なかなか審議に入っていただけないということで継続
案件になっていたわけでありますけれども、今国会でそれを取り下げさせていただいた上で、参議院で九月の二十八日にこの法案を、応益負担廃止法案という形での法案、障害者自立
支援法の一部改正法案を提出させていただいております。
早くこの審議に入っていただきたいというふうに思っておるところでございまして、参議院の方でなかなか多くの議題があるということでありますけれども、ぜひ与党の、これは
大臣というよりも与党の
皆様方がこの審議入りに対していわば抵抗することなく、早く、障害団体の
皆様方の六千五百人がこの日比谷野音に集まって、何とかしてほしい、一刻も早くしてほしいという思いで、このことを取り上げてほしいというふうに集まってきたわけでありますので、この審議は院が違いますので、参議院の方にぜひこの衆議院の
委員の
皆様方からも働きかけをしていただいて、しっかりと審議に応じていただきたいというふうに思っております。
そこで、
大臣に
お尋ねを申し上げます。
まず、障害者団体の
皆様方から要望書を受け取られたと思っております。その要望書を受け取られて、今の
皆様方の思いをどのように受けとめていらっしゃるか、そのお
考えをお聞かせいただきたいと思います。