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国務大臣(
冬柴鐵三君) 談合はあってはならないことでありますし、加えて、特にそれに官が絡むなんということは言語道断だ、私はそのように思います。
そういう
意味で、国の公共事業の本当に大部分を発注業務を担当させていただいている
国土交通省が、談合というものをなくすためにこれまで、私が就任して日は浅いんですけれ
ども、その間も一生懸命この問題に取り組んできただけに、我が省からそういうOBとか職員が関与したということを
公正取引委員会から
改善の措置要求を受けるということ、受けたことはもう誠にざんきに堪えないところでありまして、
国民に対してもう心からおわびを申し上げなければならない、私はそのような気持ちでおります。
この問題につきましては、一月の六日、七日に新聞記事でそういう
事態があるんではないかと、七日には実名報道までされましたので、八日は休みでしたけれ
ども、九日、朝一番に事務次官始め全部集まっていただいて、これは省を挙げて取り組まなければならないということで、直ちに入札談合防止対策検討
委員会を発足させるべきだと、事務次官を長としてですね。そして一番大事なことは、そこに
国民から見て納得していただけるような職員以外の有識者に入ってもらわなきゃならないということを申し上げました。十一日にはその会合ができ上がりまして、総勢で八十一名の体制になりました。その中に九名、高裁
長官とか経験者ですね、あるいは特捜部の検事経験者とか、あるいは
公正取引委員会事務
局長経験者とか、弁護士、学者等九人に入っていただきました。この人
たちは、部外者ではなしに、
委員会の
委員として直接重要な人
たちの事情聴取も担当してほしいということも申し上げているところでございます。
今日まで約、予定は六百人ぐらい調べなきゃならないと思いますけれ
ども、七割程度までここでやりましたけれ
ども、これを重く受け止め、私は即日、三月八日には私は
大臣給与の三か月分を返納すると申し上げましたところ、副
大臣二人、政
務官三人も、我々も政治家だと、責任取るということで、一か月ずつを返上されました。そのほか事務次官とか、あるいは発注業務についての最高責任者である官房長も、それぞれ給与の返納を申し出られまして、そういうふうにいたしました。
そして、その日には私は、
局長を始め最高幹部全部を集めて、いかにこんなことに手を染めれば人生を誤るかということをるる申し上げまして、そして民事、刑事、そして雇用契約上の懲戒、これを受ける、退職金は出ない、そしてまた年金も
減額されるんだと、そして刑事訴追を受ければ人生はもう本当に取り返しの付かないことになるではないか、やめようじゃないかということを申し上げました。
そして、翌日には支分部局の長を集めて同じように、長時間、私の真情を吐露して、絶対こんなことをしてはならないということを申し上げました。
また、事業者に対しても私は本当に厳しい処分をさしていただきました。最高十八か月指名停止と、そして確定すれば私は業法上の処分を厳しくやるつもりでございます。こういうことを通じて、こういうことに手を染めれば会社をつぶしてしまう、割に合わないんだということを周知することが大事だというふうに思っております。
今後も、本当に申し訳ないという思いの中で、まず事実を確認いたしまして、そしてその背景、動機を踏まえた再発防止策をきっちり
国民の前に示し、そして是非、信頼を、
国民の失われた信頼を回復するために全力を尽くす所存でありますので、どうかよろしくお願いいたします。