○澤雄二君 公明党の澤雄二でございます。
賛成討論を申し上げますが、その前に一言おわびを申し上げます。
先ほどの締めくくり
質疑の中で携帯電話で
皆様に御迷惑をお掛けいたしました。
委員長からも叱責を賜りました。ここで改めておわびを申し上げます。どうも御迷惑を掛けて申し訳ありませんでした。
私は、
自由民主党及び公明党を代表して、ただいま議題となりました
平成十八年度
補正予算三案に対し、賛成の立場から討論を行うものであります。
本
補正予算審議に当たって、野党の
皆さんの御
出席が得られなかったことは誠に残念であります。
国民生活にとって極めて重要な
補正予算の審議に
出席されなかった野党に対して猛省を促すことをまず冒頭に申し上げます。
昨年九月に安倍
内閣が発足してから、はや四か月が経過いたしました。安倍
総理は、
総理就任直後にいち早く中国、韓国を訪問され、日中・日韓関係の関係改善を果たされたことは
国民のだれもが認めるところであります。我が国はアジアの一員であり、安倍
内閣の最初の訪問として中国、韓国を選ばれたことはアジア重視の姿勢を示すものであり、高く評価されるものであります。
また、安倍
内閣は、努力した人が報われ、勝ち組と負け組が固定しないチャンスにあふれる
社会を目指し、その実現のために再チャレンジ
支援策を掲げてニート・フリーター
対策を行うなど、活力に満ちた
社会の構築に向けて取り組んでおられます。そのため、我が国喫緊の課題である教育再生を最重要課題と位置付け、教育基本法
改正を実現するなど教育
改革に敢然として立ち向かっておられます。加えて、危機的
状況にある
財政の
健全化に対しても強い決意で臨んでおられることは大いに評価に値するものであります。
以下、本
補正予算に賛成する主な理由を申し上げます。
賛成の第一の理由は、
財政健全化を推し進めるために
国債発行の
減額と
剰余金の
国債整理基金への全額繰入れが行われている点であります。
現在、我が国は、好調な
経済状況を背景に
税収の大幅な増加が見込まれることから、今回の
補正では
国債発行額について過去最大規模の二兆五千億円の
減額が行われております。また、十七年度決算の
剰余金につきましても、
法律で二分の一以上を
国債等の
償還財源に充てるとされておりますが、本
補正予算ではその全額を
国債の償還に充てることとしております。景気回復による
税収の増加分や決算
剰余金を債務の削減に振り向けており、
財政再建に対する政府の強い姿勢を高く評価するものであります。
賛成の第二の理由は、交付税特別会計の借入金が償還されている点であります。
地方の財源不足の補てん
措置として行われてきた交付税特別会計の借入金残高は、現在五十三兆円にまで膨らんでおります。国、地方が抱える債務の削減はもはや一刻の猶予も許されません。本
補正予算では、地方交付税交付金の増額の一部を十六年ぶりに地方
負担分の借入金の償還に充てることとしております。地方
財政好転の機を生かし、地方の債務縮減に取り組む政府の姿勢を強く支持するものであります。
賛成の第三の理由は、我が国
社会を取り巻く喫緊の課題への
対応策が適切に盛り込まれている点であります。
本
補正予算においては、
災害対策費として八千七百八十四億円が追加計上されております。これらの
予算は、昨年の
集中豪雨被害などへの
対応のため、一刻も早い執行が求められております。
また、耐震性
調査の結果を受け、特に危険性の高い学校
施設の耐震化工事も行うこととしており、二千八百六億円の
予算が計上されています。
次いで、市町村合併補助金として九百八十四億円を計上しております。合併市町村の業務の統一を進め、住民
サービスの確保を図ることとしております。
さらには、いじめ問題への
対応に三十二億円を計上して、スクールカウンセラー配置するのを始め、電話によるいじめ相談を二十四時間
対応に拡充するなど、各地の学校で相次ぐいじめを苦にした自殺等への
対策を講じることとしております。
そのほか、
障害者自立
支援制度の運営の円滑化や新型インフルエンザに対する施策も講じられております。
これらはいずれも
国民の安全、
安心の
観点から早急な
対応が求められておるものばかりであり、その計上は政府の当然の責務であります。
以上、本
補正予算に賛成する主な理由を申し述べました。
政府におかれましては、本
補正予算が成立した後には、適切かつ速やかに執行されんことを
要請いたしまして、私の賛成討論を終わります。
以上であります。(拍手)