○藤原正司君 ただいま
議題となりました
法律案につきまして、
内閣委員会における
審査の
経過と結果を御
報告申し上げます。
本
法律案は、最近における犯罪による
収益の移転の状況及びその防止対策に関する国際的動向にかんがみ、特定
事業者による顧客等の本人確認、取引記録等の保存、疑わしい取引の届出等の
措置を定めるとともに、国家公安
委員会が疑わしい取引に関する情報の集約、整理及び分析並びに関係機関に対する提供を行うこと等により、犯罪による
収益の
移転防止を図り、併せてテロリズムに対する資金供与の防止に関する国際条約等の的確な実施を確保しようとするものであります。
委員会におきましては、溝手国家公安
委員会委員長等に対して
質疑を行い、また、二名の参考人から
意見を聴取いたしました。
委員会における主な
質疑の内容は、金融情報機関、FIUを国家公安
委員会に移管する理由とその
効果、疑わしい取引の判断基準の明確化、弁護士等のいわゆる士業について疑わしい取引の届出が義務付けられなかった理由、国家公安
委員会が保有する疑わしい取引に係る個人情報の管理の徹底、都道府県警察の特定
事業者に対する立入検査等の権限の濫用防止等でありますが、その詳細は
会議録によって御承知願います。
本日、
質疑を終わり、
採決の結果、本
法律案は
全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、本
法律案に対して八項目から成る
附帯決議を行いました。
以上、御
報告申し上げます。(
拍手)
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