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千葉景子君 こういう構想が出てきたということは私は本当に否定しませんし、プラスに是非生かしていただきたいというふうに思いますが、やはりこれ
冒頭から申し上げますように、
更生保護、
保護観察が実のあるものになるためには、やっぱり国が積極的にリーダーシップを発揮してその
責任を果たしていくという
理念を
考えますときには、この自立
更生促進センターというのはやっぱりもう少し大きな視野で将来を見越しながら是非更なる構想を練っていただきたいなというふうに思うんですね。
今、大変不安の解消とか
再犯の
防止というようなことが
社会的な要請になっております。本当に
犯罪が多いのかというのはちょっと今日は論じませんけれ
ども。やっぱりこういう問題に大きな構想を持って、そしてでき得る限りの財政
措置な
ども加えてやっぱりやっていくこと、それが長い目で見ると
社会的なコストをある
意味では削減することにつながるんじゃないかというふうに思うんですね。目先では、何か造ると金も掛かる、
保護とか矯正などの面ではほとんど何か予算はもらえないと、何となく片隅で小さくなっているみたいな嫌いがあるんですよ、本当に。ただ、逆にここにやっぱりどんと大きな芽を持ち、そして力を注いでいくということによって、多くの人材がまた
社会の担い手になれる、そして
再犯の
防止になり刑務所などのまた増加などをしなくても済む、
社会の不安というものを解消できる道につながるということで、私は本当にこういう構想を、余りちまちましたものではなくて本当に国の
責任で中心になって行うというような、私は一つの芽にしたらどうなのだろうかなというふうに思ったりしております。是非、そういう
意味で少し大きな芽を持った構想につなげていただければ大変結構なのではないかというふうに思っておりますので、どうぞ頑張ってください。
これも
大臣にちょっと
考え方をお聞かせをいただいて終わりたいというふうに思うんですが、今申し上げましたように、就労、これが大変大きなやっぱり
社会復帰の課題だと、それから
再犯防止の大きな眼目だというふうに思うんですね。
保護観察とか
仮釈放に向けてもいいんですけれ
ども、やっぱりその前の、やっぱり刑務所等での就労に向けたといいましょうかね、そういうものとの連携というのも大変重要なことだというふうに思うんです。
この間もいろいろと改善はされてまいりましたけれ
ども、刑務作業、これも従来から
考えますと、これも一つの刑罰執行の一つだ、何というんですか、内容なんですね。だから、ただ商売をやろうというわけではないわけだというのは分かっております。ただ、やっぱりこの刑務作業なりで一生懸命やったことがいずれ
社会に出たときに何らか役に立つよとか、そういうつながりがないとやっぱり今はもう
意味がないのではないかというふうに思っています。ただ一生懸命やる、そういう規律を身に付けるみたいなことだけではないと思うんですね。そういう点で、やっぱりこの刑務作業について更なる改善というか、そういうことを是非私は希望したいと思います。
先般、矯正展がございました。私もファンなんでございますけれ
ども、例えば、ああいう矯正展などでもいろんな作品といいましょうかね、品が出ておりまして、それぞれなかなか技術も高いということはあるんですが、本当に、じゃ
社会の中で十分にそれによって身を立てるようなものなのかなという
辺りはなかなか難しい。
例えばですけれ
ども、これは後からみそ屋をやれというわけじゃないんですけれ
ども、市原などではみそ造りをして、あれは所内の自分たちの自給といいましょうか、そういったところから発想したんだと思うんですけれ
ども、これはかなりのブランド品でございまして、市原のみそというと本当市場でもかなり商品価値があるくらいなものでございます。まあこれ一例でございますけれ
ども、いろんな形で刑務作業というものにもう一度何か新たな目を注いでいく必要があるんじゃないかと。
それから、作業賞与金ですね、これもやっぱりもう少し見直していく必要があるんじゃないかと思います。刑務所に入っていたら蓄財した、金持ちになったと、これは私も幾ら何でも
考えているものではありませんけれ
ども、よくあるのは、やっぱり刑務所を出たときほとんど無一文といいましょうか、そのことによってアパート代もなかなかままならない。結局、また何というか路上生活のようになってしまったり、それによってまた
再犯というものに手を染めることにつながったりするというようなこともございます。
決してたくさんの金持ちになる必要はありませんけれ
ども、やっぱり何らか当座の生活の糧といいましょうか、そういうことにつながるようなやっぱり作業賞与金の在り方みたいなものももう一度検討してみることはいいんじゃないかというふうに思います。
この
辺りについて、
大臣に、そうしますとはなかなかお答えはいただけないものだとは思いますが、そういう視点、お持ちいただいて、ちょっと検討いただけないかと思いますので、御所見をお伺いをして、時間ですので終わらせていただきたいと思います。お願いいたします。