○松岡徹君 ありがとうございます。
やはり、
改善更生にどういうふうにしていくのか、
犯罪を犯した者がなぜ犯したのかということを考えれば、先ほどの答弁もありましたけれども、すなわち後の
遵守事項の問題にもかかわってきますが、
生活の改善といいますか
生活のありようというものが
一つの
原因にもなっているとか、様々背景があります。だからこそ、そういった健全な
生活態度を送らしていくということを支援する、援助していくということが大事なことだと思うんですね。それは、その
犯罪を犯した者を、二度と
再犯を起こさないような
改善更生につなげていくことになりますから、そういう意味では
改善更生の手だてという、
重要性というのはそういうところにあるんだと
思います。
大臣は、今年夏に大阪で世界陸上というのを行われるのを御存じですか。世界のアスリートたちが大阪に集まって行われます。当然、アスリートは記録、そういったものを競い合うわけですね。高さや速さやというものを競い合います。記録を競い合うんです。しかし、その記録ばかりに目をとらわれていては駄目なんですね。私は、記録という、
犯罪防止ということだけに力点を置くんではなくて、むしろその記録を生むアスリートの能力をどういうふうに高める環境をつくっていくかというものが大事だと、これが私は
改善更生の特に大事な点だというふうに思っております。結果として記録、すなわち
再犯防止というものが達成されていくというふうに
思いますので、この
更生保護の
目的はそういう理念で是非とも進めていただきますようにお願いを申し上げたいと
思います。
そこで、国の責務についてでありますが、いろいろありますが、この
法案の、私は、先ほど言いましたように、環境づくりといいますかね、すなわち
更生保護のありよう、自立へ向けた、
改善更生へ向けた取組でありますが、
法案の五十八条の補導援護というのがございます。あるいは四章八十二条の
収容中の者に対する
生活態度の
調整、これは極めて大事な視点だというふうに思っています。しかし、
犯罪者予防更生法の三十六条のところではこういったことが極めて同じように強調をされています。
それで、自立した
生活を営むことができるよう、その自立の、自助の責任を踏まえて援助していくということが大事になってきます。そして、
社会復帰を円滑にするために必要な
釈放後の住居とか就業先、その他いろいろなものが
調整が必要だと。すなわち、これは大事な点ですが。
そこで、これまで、国が行うべき責務の範疇になると思うんですが、私も申し上げたように、
再犯防止あるいは自立、
改善更生していく道は住居と特に就労なんですね。就労を達成した者はやはり
再犯率が極めて低い。こういう時代ですから、是非とも就労対策であります。
そこで、昨年、総合的就労支援事業が厚労省と一緒に取り組まれました。その辺の実績等について、どんなことをやってどういう実績を上げてきたのか、ちょっとお知らせ願いたいと
思います。