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和田ひろ子君 民主党の
和田ひろ子でございます。
私の方からも、
松岡大臣に対しまして心から御冥福をお祈りいたしたいと思います。
それでは
質問をさせていただきます。私は、宮城県、福島県沖に座礁したロシア船についてお尋ねをいたします。
ちょっと
皆さんと
認識を一緒にしていただくために、四月二十四日付けの毎日新聞をちょっと読んでみます。
ロシアから相馬港へ向かっていた貨物船が宮城県の磯浜海岸で座礁した事故は、二十四日、四月二十四日ですね、発生してから一週間経過する。コウナゴの操業自粛が長期化するおそれが出ており、
漁業者は大きな痛手になりそうだ。座礁現場に近い県境沖合は最盛期を迎えたコウナゴ漁の好漁場で、相馬双葉
漁協の漁船三隻が二十二日にコウナゴのサンプリング調査をした結果、漁獲したコウナゴを
水産加工会社で加工したところ、油臭さが残り製品として出荷できないと判断された。座礁以来、市場に出荷されていないという。五月末までコウナゴ漁は続くため、同
漁協は今後も週二回のペースでサンプリング調査をする。同
漁協は、操業自粛の長期化が懸念される、そうなると
漁業者は大打撃だと話す。同
漁協所属のコウナゴ漁の漁船は約二百隻あるそうです。一日平均で総額二千五百万円の水揚げ高だということです。
漁業者からは、一刻も早く燃料の油を抜き取ってもらいたい、
対策を講じてくれとの強い要望が寄せられたと新聞に出ております。
これは四月十七日に座礁して、この新聞は四月二十四日付けです。私たちは五月二十八日に民主党の国会議員団で視察をしてまいりました。座礁船は、浜辺から八十メートルぐらいのところに、本当に引っ張られるんじゃないかなと思うぐらいの近くのところにあるんですね。付近はすごく油臭かったです。そして、浜辺は油膜で、幾重にも油膜が残っておりました、本当に。でも、その日は天気は良かったんですが、確かに波は荒かったと思いますが、作業している様子は全然ありませんでした。事故から既に一か月以上が経過していたんですけれ
ども、この間、六十トンの燃料の油が搭載されたままになっています。福島県相馬沖では、この油の流出の
影響によって、最盛期を迎えたコウナゴ漁が終漁を余儀なくされました。もうコウナゴ漁はおしまいになっていました。メロウドというものになって、飼料とか肥料にしかならないということでした。今後も流出が続けば、これからシラスなどの
漁業への被害が懸念されています。現地の
漁業者からは、早期の油の抜取りと船体の撤去を強く望んでおられました。
まず海上保安庁にお尋ねをいたしますが、宮城県沿岸に乗り上げたジェーン号ですね、この海上保安庁のとった
措置、そして今後の油抜取り作業、船体撤去の見通しをお知らせいただきたいと思います。