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野村哲郎君 これは、もう
是非ともそういう形で今
局長お答えになりましたように取り組んでいただきたいんですが、
大臣、
一つの例を申し上げますと、実はもう御承知のように、十八
年度まではカンショでん粉あるいはサトウキビも北海道のビート、バレイショでん粉と同じ扱いでございました。しかし、十九
年産からは、これが一方は
品目横断の
対象品目、一方は
品目別の
対象になりまして、ここで区分をされました。
同じ甘味
資源でありながら、一方はそういった税法上の特例を受けている、一方は受けていない、こういった、先ほど
局長の方からいろんな交付の内容の、中身の問題もあるという
お話もお
伺いしましたけれ
ども、従来甘味
資源といえば北海道のビート、バレイショ、そして南西諸島のサトウキビ、あるいはまた私、鹿児島のカンショでん粉、一緒だったわけでありますが、たまたま政策の違いによってこういうふうに同じ甘味
資源が二つに分かれた、税法上は一方は特例を設けていただいたけど一方はないと、こういう形になっておりますので、やはりこの税法上の取扱い、いろいろお知恵を出していただいて、まだ時間があるわけでありますので、
是非とも今年の税制改正においては同じような取扱いを
品目別もやっていただきたいなと。
これ、サトウキビ、カンショだけじゃなくていろんな、畜産もあるわけでありますから、
品目横断はこういった形でのいろんな税法上の特例を設け、
品目別はそのままということではなかなか
農家の皆さんに
説明もできませんので、そのことは、もうこれはお願いでございますので、
是非ともお聞き届けいただきたいと、このように思います。
それから、最後の質問に入らさせていただきますが、最後に
森林整備事業の問題でございます。
我が国の国土の七割を占めております
森林の
整備につきましては、これはもう御承知のように、国土
保全なり、あるいはまた先ほど
大臣の方から御
説明ありました地球温暖化
対策の面からもこれは喫緊の
課題としてこれまでも
議論されてきました。一方、木材価格を見てまいりますと、中国を始めとする国際的な木材
需要の増大等によりまして価格が上昇傾向にあります。大変これは喜ばしいことだと、このように思っております。
そのような中で、
間伐等の
森林保育のため、十八
年度補正
予算で五百三十億が計上されました。そしてまた、十九年の
予算で二百三十五億、合わせまして七百六十五億計上されたところでございます。非常に有り難いなということが、
現場でも非常に評価されております。これによりまして、年五十五万の間伐を
推進して、六年間で三百三十七万ヘクタールの間伐をその目標としておりまして、これは間伐
対象森林の八割を定性な状況にするものでございますが、しかし、やっぱり一、二、いろいろ私の頭をよぎるものがございます。
一つは、まず、国の姿勢というのはそういう積極姿勢はもう評価できるわけですが、同時に、地方の負担があるわけでありまして、地方の財政が厳しい中でやらなければならないというのは、これはどの自治体も考えているわけであります。しかしながら、ないそでは振れないというか、そういった、結果的に使われないのではないのかという
危惧を持っております。
そこで、山林も
農地と同じようにこういう多面的な機能なりあるいは地球温暖化
対策など公共的な機能を持っておりますので、
農地・水・
環境対策と同様に地財
措置を私は講じる必要があるのではないかと、こういうふうに思うわけであります。当然、このことは農水省だけじゃなくて総務省あるいは財務省にも関連する問題だと思うんですが、まずは農水省の考え方、スタンスを、基本的な姿勢をお
伺いしたいと思うわけであります。