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政府参考人(桜井俊君) お答えいたします。
総務省といたしましても、出会い系サイトなどの有害サイトから
子供を守るということは喫緊の課題であるというふうに認識をいたしております。そのための対策として、受信者側で情報の取捨選択を可能とするフィルタリングが大変有効な対策の一つだというふうにも思っているところでございます。
そこで、総務省といたしましては、大変
子供たちに最近普及が進んでおります携帯電話のフィルタリングにつきまして、まだそういったソフトが当時ないということで、
平成十六年度に
予算をいただきまして携帯電話のフィルタリングの
研究開発を行ったところでございます。
十七年度から、その成果を受けまして、十七年の夏からでございますけれども、携帯電話
事業者におきまして順次このフィルタリングサービスを開始しているということでございます。
また、携帯電話
事業者におきましては、このフィルタリングサービスの普及を図る、認知をいただくということから、十八年の三月にフィルタリングの普及啓発アクションプランというものを総務省などと連携いたしまして策定いたしまして、その周知
活動に努めてきているところでございます。他方、認知率、認知度で見ますと、昨年二月、十八年二月の
データでございますが、私どもの
データで認知率が約四〇%と必ずしも高くない
状況にあるという
データがございます。
そこで、昨年の十一月に携帯電話三社、それから電気通信
事業者の
団体でございます社団法人の電気通信
事業者協会に対しまして、このフィルタリングの普及促進に対する取組を一層
強化していただきたいという要請を行ったところでございます。
具体的には、未成年者が契約者である場合には、フィルタリングサービスの利用に関する親権者の意思を確実に、利用する、利用しないという意思を確実に確認していただくということから、親権者同意書などにおきまして利用しない場合のチェック欄を設けるということを取組の
強化の一環としてお願いをしたところでございまして、各
事業者におきましては順次その
実施に今取り組んでいただいているというところでございます。
また、この分野、
保護者あるいは利用者といった草の根的な周知啓発が大変大事だというふうに思っておりまして、これは先ほど溝手
大臣の方から御答弁ございましたように、今年の二月に入りまして、私どもと
警察庁、それから文部科学省と合同で、都道府県知事、教育
委員会、それから
都道府県警察などに対しまして、学校
関係者や
保護者を始めといたしました
住民の方々にこの周知啓発
活動に取り組むようお願いをしたところでございます。
さらに、総務省といたしまして、文部科学省と連携をいたしまして、これ教
職員の方々あるいは
保護者の方々を対象にいたしまして、インターネットを安全に利用できるようなそういった、そのための講座を各
地域で開くというキャラバン、e―ネットキャラバンと言っておりますが、これも行っているところでございまして、今までに
全国で四百か所を超える講座、キャラバンを
実施してきているというところでございます。
いずれにいたしましても、引き続き業界あるいは
関係機関と連携いたしましてフィルタリングの普及に努めまして、
子供たちが携帯電話から
安心してインターネットを利用できるという環境の
整備に努めてまいりたいというふうに思っております。