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長谷川憲正君 多少
安心をいたしました。
郵便局の仕事にもいろんな仕事があると思いますけれ
ども、特にやはり郵便を配達する
職員ですとか、それから郵便局の窓口でお客さんと直接接する
職員というのは、言ってみればプロの力量を要求される。急に外から連れてきて、はい、あなた、これやりなさいと言ってできるような仕事ではない、大変難しい仕事だというふうに理解をしておりますので、そういう意味で私は郵便局が大混乱になるのではないかということを心配をしたわけであります。これはもう当然のことながら公社の幹部の皆さん方は先刻御承知ということで手を打っていらっしゃるとは思いますけれ
ども、万全を期していただかなければいけないと思います。
事前にいただいた
資料を拝見しておりましたら、私、数の問題だけでなくて、非常に気掛かりになるデータがあったので、それをちょっと
お尋ねをしたいと思うわけですが。
例えば、全体で見ましても一万二千四百人という
退職の
職員が今度出てくるという話でございますけれ
ども、このうち定年で
退職をする人は二千百人、これはまあ定年ですから分かりますが。それに対して勧奨ですね、勧めて、高齢だからということで勧奨で
退職をするという人がその五倍の一万三百人と、こうなっているわけです。その内訳の中で特に気になりますのが特定
局長でありまして、定年で
退職する人は百人。それに対しまして、高齢勧奨ということで自ら
退職を希望する者が二千三百人、二十三倍。
私は個々にいろんな話を聞いているわけじゃございませんのでよく分かりませんが、私のところにも多少の苦情のようなものが来ておりますけれ
ども、要するに、今郵便局の現場が非常に厳しくて超過勤務に次ぐ超過勤務だと。まあ特定
局長さんは
管理職ですから超過勤務手当というのはもちろん出ないわけですけれ
ども、夜遅くまで仕事をしてもなかなか終わらない。土曜、日曜も出勤をしなければいけない。現に私も近所の郵便局なんかを夜時々見るんですけど、こうこうと電気がついているという
状況が続いております。
そういうことで、言ってみればもう働くのが嫌になっちゃったのかなと。もしそうだとするとこれは大変なことでございまして、そこへもってきて、大量の
人たちが辞めた後に、非熟練労働者と言ったらおかしいんですけど、要するに仕事の中身が十分に訓練されていない人が増えますと、大変なことになります。
それで、今は特に民営化を控えて新しいやり方に変わっていくということで、いろんな訓練をたしか公社では今進めていらっしゃる途中だと思うんですね。そうでなくても、したがって本来の働く正規の
職員というのが職場にいなくなって、そこにアルバイトが入ってくる。加えて、年度末にこれだけのアルバイトが入る。
もう今日は三月の二十日でございますので、普通は正規の
職員が
退職をする前には、今まで十分に取り切れなかった年次有給休暇の消化というのが最後に入りますので、恐らくもう休みに、休みというか、事実上
退職した状態になっていると思うんですね。そうなると、そういう
状況の中で、年度末でございますから、入社だとか入学に
関係する郵便物がどっと今出ているはずでございます。それから、四月に入りますと、統一
地方選ということで、我々も関心の強い選挙
関係の重要な郵便物がどっと出てまいります。こういうものに事故などが起きますと、その影響は非常に大きい。場合によったら人生が変わってしまうようなこともあり得るわけで、従来から非常に力を入れてやっておられると思うんですけれ
ども、こうした対策について十分な手が打っておられるのかどうか、その辺のお伺いをしたいと思います。