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長谷川憲正君
国民新党の
長谷川憲正でございます。
私、最終
質疑者でございまして、私が用意をしておりまして是非お聞きをしたいなと思っておりました項目は皆今までの
質疑者が手を変え品を変え御
質問をなさいましたので、私はそのことを重ねて御
質問することは避けたい、時間の無駄だというふうに思いますので、重ねては
お尋ねを申し上げません。そういう
意味で、二十分の
質疑時間をいただきましたけれども、数分間で今日は終わらせていただく予定でございます。
私今までの
質疑をお伺いをしておりまして、そして実際私のところの
資金管理団体でございますとか、そういうものとの対比をいろいろ
考えながら伺っていたわけでございますけれども、今回の問題は、既にお話が出ておりますように、一部に
事務所費の使い方等について疑惑が持たれて、しかも現職の
大臣が辞職をされるとか、あるいは自らの命を絶たれるというような悲しい出来事がありまして、
国民の皆さんから見て、やっぱり
政治家のところにある
政治資金というのはどうもうさん臭いと、その使い方がどうもよく見えないと、このままでは本当に主権者としてやっぱり今の
政治を黙って見ているわけにいかない、そういうところに結び付いてきているんだろうという気がいたしまして、今こういう形で
政治資金規正法が
改正案が出されて審議をされていることは非常に結構なことだと思うわけでございますけれども、今
与党案と
民主党案と
二つ私どもの目の前にあるわけでございます。
先ほど来の御説明を聞いておりましても、私が今
自民党を抜け出して、
与党という
立場にいないからということではなくて、客観的にお聞きをしているつもりですけれども、私はやっぱり
二つを並べてみると
民主党案の方が優れていると言わざるを得ないんです。
非常に
与党の皆さんが御苦労されて、しかも今回は東先生、大口先生という公明党の
先生方が前面に立って一生懸命やっておられる。それはもう大変よく分かるわけでございますし、公明党は別に
政治資金のことで今問題が出ていると言われているわけでもないわけですから、一生懸命やっておられることは分かるんですが、やはり
政治資金団体だけに絞り込むというのが、例えばこの部屋も出口が三つほどありますけれども、
一つだけは出入口を厳しくして、しかし、まだほかに一人の
政治家がその
政治資金団体以外の
政治団体も持てるよと、そこでも
政治資金を使うことができるよというその実態を
考えたときには、やっぱりすべてを
国民の前に明らかにしているという印象がないんです。
それから、
金額にしましても、五万円とそれから
民主党が一万円と言っておられます。私も自分のところの秘書に聞いてきたんですけれども、
報告書にどこまで書く、書かないというのは、これは
法律で決まっていますからそのとおりにやっていますけれども、実際の経理は、百円のものだろうが五十円のものだろうが全部きちんと
領収書を付けて経理しているんですよね、各
事務所では。ほとんどの
政治家は、皆さんそうしていると思うんです。そういう中で、やっぱり五万円以上でなければ出すべきでないということは言えないと思うわけでありまして、本当にそこまでの
事務量がこなせるのか、こなせないのかという話はありましょうけれども、人によっては。しかし、
政治資金というのはそれだけの特権を与えられているわけでございまして、一般の民間人でありましたら税金を払うべきところを払わないで
政治活動ができるわけですから、そこはやはり私は、この五万円と一万円という
二つの案を見せられて、しかも
野党第一党である
民主党はこれでやるんだと、こうおっしゃっているとすれば、そっちを取らざるを得ないというのが正直な気持ちなんです。
そういう
意味で、一問だけ、お約束どおりでございますので一問だけ御
質問をして終わらせていただきたいんですけれども、もう既に実際の会期末が過ぎまして延長になっておりまして、来週の五日でおしまいという状況ではございますけれども、お願いをしたいんですけれども、もう一度
野党との折衷案をお作りになるつもりはありませんか。今ここでもしそれをお出しになって、
民主党がおのみにならなければ話にならないわけですけれども、おのみになるような案ができたとして、
衆議院に送り返したって
成立ができるじゃありませんか。これ東先生に一問だけお伺いをして、終わりたいと思います。