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平野達男君 日銀さんは、短観を発表するときは大変厳しい規制をしいていますよね。発表は、八時五十分に発表して、しかしその前に記者レクを八時二十分ぐらいから始めるそうです。一切携帯電話の持込禁止、それで、その間から部屋を完璧に密封してそこから一歩出ることも許さない。そして、八時五十分に発表と同時に、まあインターネットでも公表するんでしょう、そして記者もそこから一斉公表ということで、八時五十分というラインをぎっちり守られているんですね。それぐらいぎっちり
情報管理しているんです。そして、報道に対しても厳しい
姿勢で臨んでいるんです。
ところが、今回は、この
金利引上げというのは、もうこの短観どころじゃなくて、大変なその
情報、
情報というか、
市場に対するインパクトは物すごく大きいわけです。もちろん、マスコミですからいろんな要するに予測報道をすることまでは制限できませんよ。ところが、報道自体が、先ほど提案をしましたという、これはプロセスの報道なんですよ。ところが、プロセスの報道をやること自体実は、ブラックアウトルールが出されている
状況においてはやること自体おかしいんですよね。そして、もっと言えば、NHKさんは、ある報道機関からの、NHKさんに対する報道によると、いや、しっかりとした取材に基づいてやっていると言っているんです。それが事実だとすれば、だれかがそれに対する、利するような報道を流している。
ブラックアウトルールというのは、途中で余計な報道が出てきて
市場に混乱を与えさせないということが、これが社会的正義ですよ。マスコミさんは本来はすっぱ抜きが正義だという、一般論としてはそういう
状況になっていますから、それがそっくりこのままに、今回の場合もそのすっぱ抜きという
姿勢が出てきたんだと思うんです。だけれ
ども、実際は、本当に報道するならば、その
情報源が漏れてきたということを報道しなくちゃならないんですよね。ところが、いや
情報漏れてきて取材やってきたから、要するに、先ほど日銀
総裁は例えばこういう提案をしましたと報道すること自体がおかしいんです。
それは、私は、日銀
総裁は確かにマスコミさんにいろんな気を遣うというのは、これは分かります。私もマスコミさんなんかを敵に回したくない。ところが、今回の案件については断固として、
市場に対してこれ悪
影響を及ぼすんですから、強い
姿勢で臨まないかぬと思います。ましてや、NHKがやった後、日経新聞まで後でテロップ流したんですよ。日経新聞は、私は日経新聞愛読しているから余り悪口も言いたくもないけれ
ども、本来ブラックアウトルールが分かっていて、この
状況の中にそういう報道するというのはおかしいというのは分かんなくちゃならないんです。しかし、日経新聞のみならず、共同通信とか全部流したでしょう。それぐらい、要するに、例えばNHKさんがばっと出したらあらゆるマスコミが要するに次のその段階では、あらゆるマスコミじゃないですね、何社かは違いましたから、主要のマスコミの何社かは、日銀
総裁が提案しないにもかかわらず、インターネットで提案しましたということを流しているんです。
これは、遠慮して言うというんじゃなくて、じゃ、マスコミに、だれに対してそういうことに対していやそれはおかしいじゃないですかと言うんですかということなんです。本来であれば、私は、日経新聞辺りがこの報道自体がおかしいんだと、日本の報道
姿勢がおかしいんだという報道をしていただきたかった。ところが、そのマスコミ、日経新聞にしたって、今この
財政金融委員会でこれだけの議論しているんですが、一言も報道していない、その後。それは自分が、要するに日経新聞は、その二月二十一日、NHKの多分報道を見てばばっと流しちゃったからでしょう。だけれ
ども、そういうこと自体がおかしいんだということはだれかが言わなくちゃならないと。唯一私が言ったと思うのは、
金融担当
大臣言っていると思うんです、揣摩憶測が渦巻く
市場はおかしいと、不健全だと。
だけれ
ども、それはもっと、それ以上の言葉は私は
総裁として、今決定
会合をやっているときにそんな憶測を流されることは本当に不健全だと、困ると、そういうことを強くはっきり言っていかないと、マスコミだって悪気があって言っているわけじゃないです。先ほど言いましたように、私に言わせればすっぱ抜き、早く
情報を伝えたいというのは社会的正義だという一面がありますから。しかし、今回は違うんですね。すっぱ抜きを許すような
状況があったらそれを報道しろということなんですよ。そういうことに対しての意思を私ははっきり
総裁は出すべきだと思うんです。どうでしょうか。