○西田実仁君 公明党の西田実仁でございます。
今般の
関税定率法の
改正案につきまして、幾つか確認をさせていただきながら
質問をさせていただければと思っております。
お手元に配らせていただきましたものは、新聞社、業界紙でございますけれ
ども、昨年の一
年間のコンテナ取扱量をランキングしたものでございまして、トップ二十が記されております。これ見ていただければもう一目瞭然なんですが、まず分かることは、
日本はどこにもないということで、東京港も神戸港もないわけでございまして、トップテンの港を見ますと、これは括弧内が前年でございますので、上から十位は去年も一昨年も変わらない、前年と同様ということでございます。
ちょっとコピーですので分かりにくいかもしれませんけれ
ども、やや網掛けをしているところが中国
関係でございまして、大変に中国勢が大きく躍進しているということもお分かりいただけるんじゃないかというふうに思うわけであります。
一方で、そういう大変に競っている方としては韓国が、伸びとしては釜山なんかを見るとやや苦戦を強いられているということもありまして、この韓国ではいろんな物流特区を設定したり様々な
規制緩和をしたりして環境整備を進めているわけであります。
このランキングを見る限りは、やはり
日本は、もう物量だけではとてもではないけれ
ども対抗し得ない状況にもう
日本の港というのは来ているんだろうというふうに思います。
私も、一昨年でございますけれ
ども、党の方の派遣で香港を訪問したことがございまして、その際、民間の
企業でありますハチソンという大きな財閥がございますけれ
ども、このハチソンが運営しておりますターミナルを視察する機会がございました。ここのターミナルは
一つだけで東京港の二倍強、二・五倍ぐらいの扱いがあるというふうに言っておりました。二十四時間稼働して、電子
情報の事前
情報を生かしながら、大変狭いスペースでありますけれ
ども、縦にコンテナを積み上げていって大変効率的に運営をされておられまして、私も大変に勉強になったわけでございます。
こうしたことを踏まえて、まず
日本の港湾の
競争力ということにつきまして、今日は国交省の方にもお見えいただいていると思いますので、どう認識されているのか。
日本の港湾の
競争力が、いろんな
日本に産業ございますけれ
ども、そういう中で、そういうものと比べてどういう
国際競争力を持っているのか、そういう認識をしているのかということについて、まずお聞きしたいと思います。