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末松信介君 精力的にその
検討を加えていただきたいと思います。
社会資本整備審議会ですね、ここでの答申を待っておられるということなんですけれ
ども。
それで、今
局長がおっしゃられた三つの目的があるということをおっしゃいました。最初に大
都市圏の交通ネットワークということの話が出たわけなんですけれ
ども、いろいろと道路のことについては、余り地元のことばっかり言っちゃいかぬわけなんですけれ
ども、しかしながら、やはりもう地元の発想から全体はどうかというとらえ方しなきゃならぬということで、当然この前の視察に行ったとき
大江委員長も、もうさんざん
和歌山県の道路を拝見しまして、いやもうかなり詳しくなりましたですね。山下先生からも恵那山トンネルの話も聞いて、ここも
一つ賢くなったということでありますし、谷合先生からは、この前の本四の瀬戸大橋の料金の話も聞いたということなんです。
私は実は、それこそ赤羽先生なんかもこの問題をよく取り上げられたことは
大臣も御存じのとおりなんですけれ
ども、実は、去年の三月の二十四日ですかね、
予算委員会でいろいろと
質問していた中で、最後に新神戸トンネル、この図面をちょっと
委員の先生方にお配りしていますのですけれ
ども、この問題について実は
質問をさせていただいたわけでございます。
実は、知っている先生はよく御存じだと、知らない方は全然知らないということで、図面をごらんいただきたいと思うんですけれ
ども。
要するに、姫路とか加古川というところがある、これは御存じだと思うんですけれ
ども。これを、例えば東を向いてあの道路をずっと進んでいったら、須磨料金所で第二神明道路、二百円払うと。と同時に、阪神高速神戸線は、これは均一料金で五百円払うから、七百円払うわけなんです。ところが、ここはよく渋滞をするんですね、この阪神高速神戸線というのは。実は、その第二神明の途中から北神戸線、阪神高速北神戸線という道路がありまして、そして、この箕谷インターでいったん降りて乗り換えるわけなんです。乗り換えるときに使う道路が阪神高速だったらいいんですけれ
ども、神戸市道路公社の経営する新神戸トンネルということなんです。
だから、渋滞を緩和しようと思ってこれを、北神戸線と新神戸トンネルを使ったら千百円、しかし、真っすぐ行ったら七百円なんですよね、真っすぐ行ったら。だから、渋滞をしているから避けようと思って使いたいんですけれ
ども、これはやっぱり余分に四百円掛かってしまうから、渋滞している道路へ更に車が突っ込んでいくという状態になってしまって、新神戸トンネルは、それはすうすうにいつでも通れると。だから、
社会資本というものが有効に
活用されていないという、これがまず発想の原点にございます。
この
質問をいたしまして、何とかこの新神戸トンネルというものを、神戸市道路公社が持っているんですけれ
ども、阪神
高速道路株式
会社のネットワークの中に入れてほしいという、移管してほしいというこの要望を出しておりまして、
冬柴大臣や
宮田局長は一番詳しくこの話は知っておられるわけなんですよね。
去年の谷口当時道路
局長のお答えというのは、
委員お尋ねの新神戸トンネル有料道路の阪神
高速道路株式
会社への移管につきましては、神戸市、阪神
高速道路株式
会社及び近畿地建等において、新神戸トンネル有料道路、阪神
高速道路とのネットワーク化に関する
検討会を設置して、その可能性を探るべく種々の
検討を行っているところでございますということでありまして、おおよそ
社会資本につきましては、これは有効に
活用しなきゃいかぬということもおっしゃっておられますし、利用しやすい料金体系の
実現が重要な問題であるということも聞いています。ただし、返済の、今回の民営化の主要な趣旨が四十五年以内の確実な償還であることを
考えてみれば、これは独立行政法人日本
高速道路保有・債務返済機構及び阪神
高速道路株式
会社の償還、経営に、償還とか経営に悪影響を与えないことが原則であるということを言っておられるわけなんです。
あれからちょうど一年たったんですよ、一年たったんです。当然、この一年に大きくあった変化というのは、道路特定財源の問題なんですよね。これについての使い道というのは軽々に我々がどうこうということを言えませんし、
大臣でも非常に慎重にお答えになっておられます。住民の
方々の要望というのは、もう引き続きこの一年も変わることがありません。
私も、実際、利用者なんですよね。だから、急いでいるときはもう絶対にこの千百円、五百円と六百円、千百円使って神戸へ行っているわけなんですけれ
ども、本当にこれ、何とかネットワークの中に入れてもらえないだろうかということを思うわけなんです。
もう実際、神戸市の持っている、道路公社の持っている新神戸トンネルは、もう阪神
高速道路と一体的に機能しているわけなんですよね。この事実というのが実際あるわけですよ。いろいろと覚書の
お話も伺ってはおります。
このネットワークの
検討会につきましては、十二回開かれたということを聞いているわけです。
兵庫県、神戸市、近畿地建に阪神高速と一緒になって、とにかくいい結論を出そうということで頑張ってこられておるわけなんですけれ
ども、今回、新たなスキームをつくって、神戸市としても移管が
実現してもらえるように精一杯、三百八十億円程度負担をするということで、残る三百八十億円を阪神高速の投資限度額と合わせて、あとは国の積極的な
対応を求めたいということで御要望なさっておられます。
もう隠す話でもありませんし、みんなこの要望、地元の
方々、我々は受けておりますので、是非、このことにつきまして、
社会資本の有効
活用という点が
一つと、阪神高速神戸線の渋滞を少しでも緩和してほしいということと、それと、先ほど
宮田局長がおっしゃった大
都市圏の交通ネットワーク、正にこの道路のネットワークというものをより強固なものにしてほしいという点で、是非、この移管のことについて前を向いた御発言をお願い申し上げたいと思うんですけれ
ども、御見解をお伺いをいたします。