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西島英利君 これは
日本医師会が二〇〇六年十月
調査行いまして、先日発表したやつでございます。
対象数は
病院が二千九十一、
看護学校が千十四、非常に多くの
数字で、こういう施設でやった実は結果でございます。
この中で見ますと、当然、これは七対一
看護を取ってきた
病院は多いわけでございますけれ
ども、さらに今後どうしていくのかというその予定を聞いておりますと、もう三百床以上になりますと実に六〇%ぐらいが取ろうとしていると。しかも、来年に向けてそういう今動きをしていると。二百床以上もこれは五〇%、百から百九十九床でも三六%。要するに次から次に今後取ろうとしているわけですね。そうしたときに、じゃこの
看護師をどうするのか、どういう形で確保していくのかというときに、今回のこの
看護学校から出てきた
データによりますと、東京を除く
地域では都市部からの求人や県外からの求人が増えたという回答が出てきているわけですよ。つまり、地方でようやく養成した
看護師が都会へ実はまあ取られているといいますか、そうしますと、私が十一月の二日に申し上げたように、まさしく
地域の
医療が成り立たなくなってしまうという、そういう結果が今出ているわけですね。先ほどの
水田局長もやっぱりそういうような認識は持っているということをおっしゃいました。
私も実は
看護学校を持っておりまして、先日、卒業式が行われまして、行き先を見ましたら、まさしく七対一を取ろうとしている
病院にほとんど行っちゃってしまっているというような
状況が実際実は私の目の前でも起きているわけでございます。
そうしますと、あと一年このままやっていきますと、来年はもっと大変なことが起きてしまう。じゃ、それが起きた後にどうするのか。今
考えておりますでは私は済まない
状況が起きてしまうだろうというふうに思っております。これはやはり早急な私は
対応が必要であろうというふうに思うところでもございます。
ある大きな
病院にお聞きしました。そこの
病院の院長先生がこう言われました。いや、うちのところは今ある
看護師でベッド数を減らして七対一
看護を取ったと。実に五億円の増収であったと。楽になって増収って、こんないいことはないということも言われておりました。やはり、七対一
看護を取ろうとする動機の
一つにそれが大きくあるだろうというふうに私自身思っているところでもございます。
そういう
意味で、早急に何らかの
対応をしないことには、
地域医療が崩壊してしまってからではどうしようもない
状況が起きてくることは間違いないことだろうというふうに思います。今日の読売新聞を見ていますと、四百以上の救急指定
病院がもうやめたと。つまり、医師がいないからというようなことも今言われているところでもございます。そういう
意味で、やはり早急な
対応をしていかないと、もう一度申し上げますが、一度駄目になった
医療提供体制は元へ戻らない、そういうことも是非御理解をいただいて、何らかの
対応を早急にしていただければというふうに思います。
今、先ほど
水田局長がおっしゃいましたように、いや、これからは必要な
病院に七対一をやるんだということでございましたが、実際に、じゃ今
病院に、取ろうとしている
病院に職員がたくさんもう採用内定になっているんですね。じゃ、この人
たちが、もしその
病院が取れないような
状況になったらば、この人
たちはどうするのか。採用取消しにするのかというような問題もやっぱり起きてくるわけですよ。そういう
意味では、悠長に
考えているときではないと私自身は
考えているところでもございます。
何かコメントあったらお教えいただきたいと思います。