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浅尾慶一郎君 私は、ただいま可決されました
防衛省設置法及び
自衛隊法の一部を改正する
法律案に対し、自由民主党、民主党・新緑風会及び公明党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。
案文を朗読いたします。
防衛省設置法及び
自衛隊法の一部を改正する
法律案に対する附帯決議(案)
政府は、本法の施行に当たっては、次の諸点に留意し、その運用に遺漏なきを期すべきである。
一
防衛施設庁の
廃止及びその機能の
防衛省本省への
統合に当たっては、入札
談合事案等の反省と教訓、国会における議論を十分に踏まえ、
業務のより一層の合理化、効率化を図り、施設行政に対する
国民の理解が得られるよう透明性の
確保に努めること。
二 施設行政に係る
内部部局の企画立案機能の強化に当たっては、
防衛政策と施設行政の密接な
連携を図るとともに、
地方防衛局が行う施設行政については、地域の実情に即したものとなるよう配慮し、必要な情報の開示に努めること。
三
防衛監察本部においては、会計監査
業務や法令遵守に関し全省的な視点から厳格な監査
業務を行うことにかんがみ、会計監査等に精通した専門家や法曹
関係者等の起用を検討すること。特に、
防衛監察本部の長たる
防衛監察監の外部からの登用については、十分に検討すること。また、同本部については、既存の各
組織からの独立性を十分に
確保するとともに、同本部の
業務を実効あらしめるため、既存の監査・監察部局の機能強化を図ること。さらに、
防衛監察本部が行う監察
業務の適正性を
確保するための外部チェックの仕組みを検討すること。
四
防衛省への移行に伴って、自衛隊の国際平和協力活動が本来任務化され、また、今般同活動の先遣隊としての機能を重視した陸上自衛隊の中央即応連隊が新編されることにもかんがみ、海外に派遣される
自衛隊員が安心して任務に専念できるよう、派遣前後のメンタルヘルスケアや留守家族への支援の充実を含め必要な施策を講じること。
五 度重なるインターネットを通じた情報流出事案を受け、
防衛庁は昨年四月に再発防止に係る
抜本的対策を取りまとめたところであるが、その後も海上自衛隊イージス護衛艦に係る高度な秘密情報が安易に外部に持ち出されるなどの新たな情報漏えい事案が相次いで発覚したことは、
防衛省・自衛隊に対する
国民の理解と信頼を大きく損ねる由々しき事態であり、遺憾の極みである。よって、これら事実の徹底的な究明を図り、違反者及びその監督責任者には厳正な処分を行うなど服務規律の厳格な保持に全力で取り組むとともに、情報管理の徹底と秘密保全体制の確立を図ること。
右決議する。
以上でございます。
何とぞ
委員各位の御賛同をお願い申し上げます。