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犬塚直史君 今、参考資料をお配りしたんですけれども、この侵略の
定義を再来年、
ICCの
締約国会議で
議論すると。出典をこれ出すまでもないような話だと思うんですけれども、右側が
我が国の自衛権発動の三要件、急迫不正の侵害があって、これを防ぐにほかに手段がなく、必要最低限の武力の行使を行うと。これ一、二、三と。これに対して、今度は、今武力行使の五要件と。要するに、
国内のこれは自衛権の発動ではなくて、正当な武力行使の五要件というのはこういうものじゃないかという
議論がずっと続けられておって、頭の
三つはほぼ同じと言っていいんですね。この急迫不正の侵害というところを深刻な事態と。要するに、これはいわゆる平和に対する脅威だとか平和の破壊だとかいうことになると思うんですね。これは国にとってみれば急迫不正の侵害。それに加えて、残りの二つは当たり前のことなんですけれども、オイルが欲しいから行くんじゃないよと、正当な意図を持って介入、介入と言っていいかどうかあれですけれども、武力の行使を行うと。最後は合理的な見通し。つまりは、行ったときよりも出てくるときの方が少なくとも事態が良くなっているだろうという合理的な見通しがない限りは武力行使はしちゃいかぬよというような一応五
原則が二〇〇五年の国連サミットでも一応この話も出ているんですね。
やっぱり私は、再来年、
日本が
締約国会議で侵略の
定義について発言をしていく機会があるという場において、やっぱり
戦争があって、こんなこと二度としちゃいけないといって国連や
国際連盟ができた、そういうことじゃなくて、
戦争がなくても世の中の枠組みを少しつくっていこうという、今回は、
ICCなんかはそうなんですから、やっぱり
日本もこういう件に関しては堂々と発言をしていく。特に、自衛権行使の三要件ということで非常に制約的にやってきたわけですから、やっぱりここについても発言をする
権利というのは非常に高いと思うんですね。
それで、もう一度伺いますけれども、再来年の
締約国会議で侵略の
定義の
議論にこれから積極的にかかわって、特にこの五要件、カナダ
政府なんかは、いわゆるミドルパワーカントリーと言われるカナダ、ニュージーランド、北欧、オランダ辺りはこういうことに非常に
理解を示しているわけなんですけれども、
我が国の今後の取組、是非前向きに研究をして発言をどんどんしていくというような決意をここでいただきたいんですが、
大臣、いかがでしょうか。