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国務大臣(
高市早苗君) まず観光に関してでございますけれ
ども、これは県外や海外との交流を促進したり、産業振興、観光リゾート振興、いずれにしても着実につなげる取組というのは必要なんですが、これはハード、ソフト両面ということになるかと
思います。クルーズの旅客船の誘致、こういったものも一つの手段ですし、那覇空港につきましては、やはりこの滑走路の増設ですとかターミナル
地域の
整備ですね、こういったことも、増大する輸送需要に対処して抜本的に空港能力を向上する取組というのは
検討課題であると思っております。
それで、やはり
観光客の
方々からも、夏場の観光シーズンですとか年末年始、ここでなかなか希望の便の予約が取れないですとか、こういったお声もいただいておりますんで、空港に関しましては、やはり私は空港能力の限界というものも感じております。今年度までに大体今後の航空需要予測の見通しについて
考え方を取りまとめておりますんですけれ
ども、現状の利用条件の下では、もう二〇一〇年から二〇一五年の夏季で滑走路処理能力に余裕がなくなると、那覇空港についてはそういった予想が出ております。
ですから、今後、これらの結果を踏まえまして、
平成十九年度でございますけれ
ども、まずは既存施設を最大限
活用した有効的な
活用方策、これはどういうことかというと、既存施設の改良ですとか、機材の大型化ですとか、ピークの分散ですね、こういう方法。それから、滑走路増設を含む抜本的な空港能力の向上方策につきまして、これは情報提供と意見募集を
予定しておりまして、これはうちだけじゃなくて、国土交通省と
沖縄県と
内閣府で連携して
検討を進めたいと思っております。
シンガポール等との比較をしてみますと、やはりシンガポールは完全なアジアの国際ハブとして、これは交通ハブとしてもITハブとしても非常に積極的な取組を進めておられる。だから、シンガポールに来たら、世界じゅうどこにでもかえって行きやすいという特徴があるかと
思います。
沖縄県の場合はまだまだ路線が少のうございますので、ただこれも需要が増えてくると、ニーズが出てくると路線というのも増えていくだろうと。そのためにも、私は、学会ですとか、ワークショップですとか、国際
会議に関してはまず魅力的な企画を打ち出していく。特に私は、
沖縄の科学技術大学院大学でワークショップなんかも開かれておりますけれ
ども、こういったものの内容を充実させて、とにかく
沖縄に来たいと、あそこは勉強になると、非常にすばらしい研究者がいる、こういう情報を発信していくこと、そして人が集まってくるようになると、路線の増加も含めてよりいい対応ができていくんじゃないかと思っております。