○亀井(善)
分科員 ありがとうございます。
都市において
農業をするというのは大変厳しい
状況にあるわけでございます。普通に
考えましても、大体、土地の価格が違う。あるいはさまざまな、人を雇うにもというようなところもあるのかと
思います。自営でやっていらっしゃる方がほとんどでございますから、人のことの問題は大きくはないのかもしれませんけれども、まず何より、やはり
農業においては土地というものが大変大きな問題を占めるわけでございます。ですから、こうした問題についてはしっかりと
考えていかなければいけない、このように
考えている次第でございます。
そこで、
大臣にぜひお伺いをさせていただきたい、このように
考えております。
先ほど、
農業について
国民全体の問題意識が非常に高まってきている、こうしたお話をさせていただきました。こうした問題意識に沿って、
大臣、まさにリーダーシップのもと取り組んでいただいている、このように承知をしておる次第でございます。また、さらに都市近郊だからこそ、私は、大きなニーズと、また課題があるのではないかな、このように
考えています。
大きなニーズという
意味では、消費者の安全、安心ニーズ、これはやはり大変大きなものがある、顔が見える
農業というものは、私は今大変大きなニーズがあると思っています。
今実際に写真があって、
農家のおじさんが、あるいはおばさんがしっかり写っていると、ああこの人がつくったのなら安心ねという形で買っていかれる。あるいは、実際に自分がつくったものを朝市や、あるいは直売所で売られる。私もよくおじゃまをさせていただきますけれども、いつも顔を見るおじちゃん、おばちゃんがつくっているんだ、そういう形で、あるいはこのお兄ちゃんがつくっているんだなという形で、安心して消費者が買われる。まさに朝市のにぎわい、直売所のにぎわい、こうしたところを
考えると、顔が見える、地産地消という
意味でも大変大切な位置づけだと
思いますけれども、こうした消費者のニーズというものはあるかと、このように
考えています。
また、私は、触れ合い空間としても都市における
農業というのは大変大切な場である、このように
考えております。私も
子供がおりますけれども、実際に芋の種つけをして植えてみる、それからそれを掘ってみる、あるいは虫があるのを見てみる。そうしたことで、農地に実際に触れてみて、実際に食べるものがどうやってできてくるのかというところを見ていくということについては、もちろん
子供にとっては教育の空間でありますし、大人にとってもいやしの空間として大変大きな意義がある、私はこのように
考えています。
きょうの
日本経済新聞で、私もきょう都市
農業の質問をしようと思っていたから出てくれたかどうかはわかりませんけれども、
日本経済新聞の首都圏版のところにおきまして、小田急さんが成城学園前、これはもう大変な
都会でございます、東京の世田谷区で人工地盤の上に土を引いて、そこで農園を実際にやられる、こうしたようなお話もあるわけでございます。
これは、私は、いわゆる商売にさとい方がこうした形で農園をやろう、こういうような動きが出てきておるわけでございまして、これは大変喜ばしいことでもございますし、まさに、裏返しとしては、ニーズが大変大きいのではないかな、このように
考えている次第でございます。
また、さらに
環境面では、今、ヒートアイランド
対策、さまざまな問題で、ことしもちょっと暑い冬になっておるわけでございますけれども、夏になりますと、さらに、水をまいたり、こうした話がある。
そうした中で、今極めて、特に市街化区域におきましては農地の数が減っておるわけでございますけれども、こうした緑地としての農地という
意味では、私は、大変重要な位置づけ、大きなニーズがあるのではないかな、このように
考えております。
しかしながら、一方で、先ほども申し上げましたけれども、土地の保有コストの問題。大変高い土地のところで
農業をしなければいけないという問題があるわけでございますし、さらには、やはり担い手の確保、しっかりやる気のある
農業者、後継者がいらっしゃるんだけれども、そういった
方々が少なくなってきている、こうした問題もあるわけでございます。また、先ほどの裏返しでございますけれども、緑地の保全の関係の問題もあるわけでございまして、全体として宅地をふやしていかなければいけない、こうした大きな政策の流れの中で、緑地の保全というものがなかなか厳しい
状況にある。
こうした数々の課題があるかと私は認識をさせていただいておるわけでございますけれども、この件につきまして、この都市
農業を取り巻く大きな
国民のニーズと、そしてこれに対する課題につきまして、
松岡大臣の御意見をぜひちょうだいできれば、このように
考えております。