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逢坂分科員 民主党の
逢坂誠二と申します。きょうはお世話になります。よろしくお願いいたします。
きょうは、少し、このいわゆる
国会の
予算委員会で行われる
議論としては初歩的以前のといいましょうか、極めて素人的な
議論をさせていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
私どもの日常生活の中で使う
お金でありますけれども、これは普通、私の財布から千円を出して、コンビニエンスストアへ行って物を買うということになる。五百円のものを買って千円札を出すと、当然五百円の物品と一緒に五百円のおつりがついてくるわけですね。これは当たり前のことであります。小学生でも知っていることであります。すなわち、私の財布から出た
お金と戻ってくる対価というものは一致しているというのが、これは日常生活当たり前のことですね。これは普通のマーケットの原理かというふうに思うわけです。
ところが、私たちの社会にはもう
一つ別な側面がありまして、そうじゃない
お金がある。それが税金だろうというふうに思うわけですね。税金は、私の財布から仮に五万円出たとしても、私の住んでいる地元のそれぞれの役所から私に直接的に五万円分の
サービスは来ないということですね。仮に私が、縁起でもない話でありますけれども、次の選挙で落選をして無職、無収入になるというようなことがあった場合、当然納税はしないわけですけれども、そうなった場合に、税は払っていないけれども、逆に地元の役所から
サービスが来ることがあるということですね。すなわち、マーケットの原理から見ると、この税の原理というのは不公平なわけでありますね、どちらかといえば。払ってもいないのに
サービスが来ている、払っているのに
サービスが来ないということがあるわけであります。
したがいまして、税はそういう通常のマーケットの原理とは違う不公平な側面を持っているがゆえに権力が介在し、あるいはまた、国民の代表たる議会のメンバーが、正当な手続を経て選ばれた議会のメンバーがその
お金の使い道に相当な慎重さを期して
議論をして決定していくということが必要なわけだと思うわけです。
一方で、先ほど
尾身大臣の方からも発言がありましたが、今の日本の国は先進諸国の中でも最大の借金を持っている国になっている。GDPの一・五倍近い借金があるという国になっているわけであります。したがいまして、国であると地方であるとを問わず、これは財政を立て直すということを必死になってやらなければいけない。与党であると野党であるとを問わず、これは相当必死になってやっていかなければいけないというのはもう火を見るより明らかでありまして、もうまさにこれは緊急
事態、喫緊の課題だというふうに思うわけです。
そんなことを背景にして、最近、新聞の投書欄でも、あるいは地方の選挙の場面でも、この財政の問題というのは、国民のこういう問題に余りふだん関心のなかった方からも、随分と声高く語られるようになっていると思うわけですね。その中で、例えば、新聞の投書などにこんな声があります。国の
予算の使い道について、きちんとした使い方をしていない、何か不正があった、あるいは無駄があったというようなことがあった場合に、
国会議員は、
予算の議決をしているんだから、その議決をした責務、責任というものを果たせるようにきちんとしろというような、結構辛らつな投書があったりするわけであります。
私は、でも、
国会議員になって、ああした投書に私たちはこたえられるような
状況にあるのだろうか、
予算を議決しているという責務を果たせるような
状況にあるのだろうかというと、前からも薄々感じてはいたのでありますけれども、この
国会の場での
予算に対する
議論というのは、どうも少し不足しているのではないかなという印象を持つわけですね。
例えば、マクロでの
議論というのは、これは大事なことであります。
税収をどう確保するかとか、減税をどうするかとか、経済の
対策、景気の
対策をどうするかということは、これはもう極めて大事なことでありますけれども、マクロの
議論とあわせて、もう少し精緻な
議論もできるような仕組みというものを我が国は持たなければ、国民の目線からのこの
予算の納得度合いというのも得られないのではないかなという気がしているわけです。
そこで、先般、
財務省の方にお願いして、
予算編成から成立までの流れというようなことを
資料でいただいて、改めて
予算の流れというものを確認したわけでありますけれども、まず最初に、
政府参考人の方にお伺いをしたいんです。
この
予算のいろいろな流れがあります。閣議で決まって、概算要求があって、
財務省原案が閣議提出されて、復活折衝があって、また幾つかのプロセスがあって
国会に
予算案として提案され、
国会で
審議をされる、そして成立という流れがあるわけですが、このプロセスの中で、
国会議員が
予算の
審議あるいは
内容にかかわれる場面というのはどの場面なのかということをまずお伺いしたいと思います。