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福田(良)
分科員 となると、三カ年、きっちりそこで確定的に国が出しますよという約束はせずに、市の方が、算出基準を
防衛の方が示されたものですから、それに沿って市独自で計算をしていけば四十九億になるということを、約束したというふうに岩国市は解釈しているんでしょうね。
ですから、そういうことであれば、約束した、しないというところがはっきり今わかったわけでありますが、先ほど
大臣の答弁にもありました、岩国の今までの経緯を踏まえて大きな懐で構えていただいておるということでありますから、それに岩国市が今後どう対応するか、これが大きなポイントであるというふうに私は思うわけであります。
また、今回、住民
説明でいろいろ欠けている点が幾つかあったんじゃないかと思いますが、実は、そもそも何で厚木の部隊が岩国に来るのかという、大きな米軍再編そのものの意義がうまく市民に伝わっていない。
今回、私の知っている範囲では、岩国へ移駐する理由として、厚木に比べて騒音の影響をできる限り小さくできる。そしてもう一つは、飛行ルートの安全が
確保できる。これは、今の岩国の飛行場が沖合に一キロ出るわけでありますから、海上飛行ということで安全性が今の厚木に比べて
確保できる。もう一つは、米軍艦載機の移駐に伴う
施設整備の土地が、地籍が
確保できる。もう一つは、四点目でありますが、米海軍と海兵隊の航空戦力の統合的な
運用が可能だ。この四点すべてが整うのが岩国基地である、そういった
運用面から岩国が厚木からの移転の候補地となったという、そもそもそういうところも十分に
説明がされていないということが一つ気になります。
また、二、三日前、私、地元で市長さんとちょっと話をしてきました、市長さんが今再編について容認できない主な理由をもう一度確認したいということで話をしてきました。いろいろるる申されておりましたが、大きな意味で、
防衛施設庁から示していただいています艦載機が来た後の騒音コンター、騒音の被害度ですね、これの数値といいますか、これはどういった計算といいますか、厚木のデータをそのまま岩国に持ってきたのであるか。また、本当に、騒音が大幅に軽減されると示されておりますが、その辺のもうちょっと詳細な
内容が欲しいと。あとは、海兵隊が来ることによって、変に地元では犯罪がふえるとか、そういった不安要素ばかりが出ている。そういったやはり市民の不安がっていることをうまく解消していきたい、その後に地域振興策だというふうに言われるわけでありますから、それの
説明をもっとしっかりとしてもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。