○大串
委員 今の
高市大臣の御
説明も、これまでのいろいろな、随契になった経緯の
説明からすると若干ずれているんです。
これまでの随契に至った
説明からすると、
予算が三億三千としてあって、それが十一月に設計してみたら五・五億とどんとふえてしまった、これが問題だったというふうな話がありました。十一月になってどんとふえたという話だったですけれども、今の
高市大臣は、九月末の
会議のときからもういろいろな
要請、
要求があったと。しかも、先ほど申し上げたように、九月五日の段階では四億三千五百という非常に大きなものになるというのがもうわかっているんです。非常に
説明が二転三転する、資料の出も悪い、何があるんだろうとやはりこちら側は思いますよね。
それで、先般来いろいろ話がありました。この白雲荘、いつごろできた施設かというふうに
内閣府の方にお尋ねしたら、
平成の半ばぐらいです、四、五年ですという話がございました。しかし、よくよく調べてみると、
厚生労働大臣、きょう
お越しいただいて、
質問する前に事実
関係ですからまずお答えしますけれども、白雲荘、これは昭和四十七年にできています。非常に古い、もう四十年はたっている、そういうふうなものです。
平成になって行われたのは改修ですよね、リノベーション。
平成二年に改修が行われております。
この施工をやっているのは國場組です。今回、七月の段階で日建、コーンバーグ、国建という形でジョイベンが組まれて、マスタープランをつくられています。そして、その三社で先ほどの九月五日の四億三千五百万という見積もりもつくられている。
その段階では、実施設計を十一月に行われる前の段階で既に、日建設計、コーンバーグ、国建という國場組の仲間も入ったところですなわち話し合いが行われ、しかも額が大きくなるということもわかり、かつ、九月五日の段階では、運営費交付金をもって足りない部分は措置しよう、しかも、その意味するところとしては、随契になる可能性があるということで、その段階でもう先行きは見えているんですね。
ここで奇妙な一致があります。先般、
馬淵委員の方から尾身
大臣に対して、
沖縄との
関係に関してのいろいろな議論がありました。
政治資金をどこからどういうふうにいただいていらっしゃるか等々の話があって、
政治資金収支報告書を私も見せていただきましたけれども、國場組の方も尾身
大臣の支援者の一人でいらっしゃる。
それで、尾身
大臣、この間、去年の秋のボード・オブ・ガバナーズ・ミーティングの電話会合の
メモがある、なしという話になったときに、
予算に関する
働きかけは一切していませんという話をいただきました。それは
確認させていただきました。
この
沖縄科学技術大学院大学のボード・オブ・ガバナーズ・ミーティングというものが連年開かれてきております。十七年の四月二十五日が第四回、十七年の七月が第五回でございます。そういうところで尾身
大臣がどういう発言をされているか。このボード・オブ・ガバナーズの会合に尾身
大臣はオブザーバーとして参加されています。そういう中でどういう発言をされているかということを
確認しますと、十七年の四月二十五日の
会議のときには、法案の
状況に関して御
説明されています。それは
国会で法案が進んでいたところです。
その後、七月になりますと、尾身
大臣の方からこういう発言があります。この二カ月後には独立行政法人が立ち上がろうとしている、その段階の発言です。中期目標、中期計画というのを独立行政法人はつくりますが、この中期目標、中期計画に対して、尾身
大臣の方から、コストセービングあるいはインプルーブド・エフィシェンシー、すなわち、費用を削減する、あるいは効率をよくする、こういうことに関しては、この大学院大学の性格を前提とすると必要ないのではないかという意見を言われて、これが中期目標、中期計画から削除される、そういうふうな流れになっています。これは、コストセービング、インプルーブド・エフィシェンシー、いわゆる効率化係数というものです。
この
沖縄科学技術大学、機構の中期目標、中期計画を見ておりますと、この中期目標、中期計画には必ず業務の効率化に関しての規定を置かなければならないというふうになっておりまして、独法はしかも数値目標を入れなければなりません。ですから、普通の独法は、大体どういうふうに業務を毎年何%効率化していく、どれだけコストを削減化していくというのを、数値目標をパーセンテージで置いております。しかし、この
沖縄機構はその数値目標が置かれておりません。独法が九月にでき上がる一カ月前の段階で、この中期目標、中期計画を議論する、その中で、わざわざ
内閣府の方から断りを申し上げられて、この
沖縄大学院大学は特殊な性格を持っているので、この効率化係数、数値目標は置きませんということを明確にわざわざ断りを入れられた上でこの中期目標はつくられています。
この効率化係数は何を意味するか。
予算としては運営費交付金に
当たります。すなわち、ここで効率化係数が何%削減と入ると、運営費交付金をしっかり減らしていかなければならない、こういうふうな連動性があるものです。奇妙な時期的な
関係があると申しましたのはここでございます。
二〇〇五年の二月には三億三千万という
予算でブレナー
理事長はオーケーされている。しかし、独法ができ上がる夏前の段階、七月の段階のボード・オブ・ガバナーズ・ミーティングで尾身
大臣の方からは、中期目標、中期計画に関してコストセービングとか効率化を入れなくていいと言われている。そして、八月にこの中期目標、中期計画がつくられたときには効率化係数が抜かれている。そして、九月の五日には、三億三千万より大きくなった設計の費用四億三千五百万、これが国建を含む設計者から示されて、運営費交付金でいこうということが示されている。ここに私は時系列的な連関を感じるわけでございます。
もし国建がこの全体の流れを前から知っているとすると、あるいは國場組が全体の流れを知っているとすると、競争入札の部分をどれだけ低く抑えても、後から後から膨らせて設計の
予算をつくっていれば、随契で入ってくる分が運営費交付金で手当てされてどんどん入ってくるから、もとで元が取れる、そういうふうな考えに至ったのではないか。そして、結局、運営費交付金を使ってでもふやしていいというふうなサジェスチョンなりが何かあったのではないか。そういうふうな見積もりもあるわけでございます。
実際、十一月の一日にボード・オブ・ガバナーズ・ミーティングの簡易なものが開かれています。そこでも尾身
大臣は発言されていまして、もともとこの大学は七十万平米の設計でいこうということになっていたのに対して、八十万平米でもいいじゃないか、この大学は……(尾身
国務大臣「それはいつの」と呼ぶ)これは十一月です。(尾身
国務大臣「去年の」と呼ぶ)いえいえ、十七年の十一月です。そこで、七十万平米よりも広くていいじゃないか、余りこれまでの経緯にとらわれないで、どんと広くいこうというような発言もされているんです。
すなわち、先ほど、いろいろな先生からふやしてほしい、よくしてほしいという意見があったという話がありましたけれども、その中には、ボード・オブ・ガバナーズ・ミーティングにオブザーバーとして参加されていた尾身
大臣のことも頭にあられたんではないかというふうに思ってしまうわけです。
尾身
大臣にお尋ねしたいんですが、この経緯、すなわち、
予算額、そして
予算額の中でだんだん設計内容が膨れ上がっていこうというこの事実、そして、それを運営費交付金で既に九月の段階で賄われようとしている事実、そして、そこが随契になっていくであろうという予測、これに関して一連の経緯を尾身
大臣は御存じだったのではないか。いかがでしょうか。