○馬淵
委員 今、高市
大臣も、三回ぐらいで手を引くことはないというようなこともお話ありました。しかし、今回そういう判断をされた。
私は、何度も申し上げますが、こうしたNPO法人になり、あるいは、本当に
政府が
内閣府としてお金を出していくことが適切か否かという判断、これは重要な問題だと思っておりますし、御判断自身は私は賢明な判断だと思いますが、このように、STSフォーラムそのものに対しても、尾身
大臣が一生懸命取り組んでおられるのはよくわかりますが、お金の出方も含めて、いかんせん、概算
要求を急遽取り下げるなど、不思議でならないということをまず事実として確認させていただきました。
さて、尾身
大臣がこのように科学技術に対して一生懸命に取り組んでこられた。御自身は、
平成九年九月から
平成十年の七月まで経済企画庁長官をされておられました。科学技術について一生懸命に取り組んでこられた。その後、
平成十三年の四月二十六日から
沖縄北方
担当、科学技術
担当の
大臣につかれるわけであります。尾身
大臣御自身が
沖縄に深くかかわっていかれるということになるわけでありますが、まさに科学技術と
沖縄振興、尾身
大臣がその御自身のお
立場の中でこれを結びつけて、そして
沖縄をさらに発展させようというそのお考えの提唱だったのが、先般も御
指摘をさせていただきました
沖縄科学技術大学院大学構想でございます。
改めて、この大学の予算をごらんいただきますと、大変立派なキャンパスであります。これはまだイメージでありますが、海に面し、そして緑豊かな恩納村のキャンパスイメージであります。そして、これは
平成十五年から十四億二千万、ずっと予算はふえてまいりました。今年度予算案、
平成十九年度は八十七億三千万円の予算が措置をされようとしております。このように、尾身
大臣が御自身の得意分野である科学技術と
沖縄振興とを結びつけた大学の提唱、
平成十三年の六月に御提唱をされていったわけであります。
さて、尾身
大臣がこうして
沖縄に、
担当大臣になられたというのが最も大きなきっかけの一つであるかと思われますが、尾身
大臣御自身の
沖縄とのかかわりについて、少しお尋ねも含めて私の方から御説明をさせていただきたいというふうに思います。
尾身
大臣は、先ほど申し上げたように、
平成九年から十年の七月まで経済企画庁長官を務められました。重要閣僚として経済問題に取り組まれる、そういったお
立場であったわけであります。
平成十年八月から
平成十一年十月、これは党の総務
局長をお務めになられました。
平成十年の十一月の十五日、このときには
沖縄県知事選挙がございました。当時、大田知事、稲嶺知事、まさに与野党激突の一大政治決戦のその場となった
沖縄県知事選に、総務
局長としては当然ながら深く選挙にかかわられた、このように聞いております。
さて、その後は、尾身
大臣は
平成十二年七月に幹事長代理につかれ、
平成十三年四月まで幹事長代理につかれ、その後、
平成十三年四月から今申し上げています
沖縄北方及び科学技術
担当の
大臣につかれたわけであります。尾身
大臣がこのように
沖縄に深くかかわられたのは
平成十年、この
沖縄県知事選挙であったと、これも国会の中で議論がなされておりました。
平成十四年三月十九日の
沖縄北方に関する特別
委員会の議事録の中でも、野党
議員からこのことについて御
指摘があり、尾身
大臣御自身が「経済企画庁長官になるまで、私は
沖縄の
方々をほとんど存じ上げませんでした。稲嶺知事の選挙のときに何回か
沖縄に行きまして、いろいろな方と、経済界だけではございません、いろいろな方にお目にかからせていただきました。」と、こう御答弁をされておられます。
さて、尾身
大臣はこのように、総務
局長になられて
沖縄県知事選で
沖縄の
方々と深くかかわるようになったと御答弁をされているわけでありますが、尾身
大臣の
平成十年の
沖縄県内の企業からの政治献金というのは、尾身
大臣の政治団体にはゼロ円でございます。
平成十一年には、尾身
大臣の政治団体に三百九十六万円、突然
沖縄企業から献金が寄せられるようになりました。
平成十二年、翌年も同じく
沖縄の企業から三百七十二万円、さらに、
沖縄に設置された尾身
大臣の政治団体から百万円と献金が寄せられ、最も直近でいえば、
平成十八年三月三十一日の自民党群馬県第一支部への献金
内容の報告を見れば、法人企業百五十七法人、五万円超の献金のうち、
沖縄県内から二十九件、三百四十八万円の献金が続いてなされております。
このように、尾身
大臣は、総務
局長になられて後、
沖縄北方
担当大臣になられて後、こうした形で献金をずっと受け続けておられるわけであります。
さて、こうした企業献金のあり方に対しては、もちろんさまざまございますでしょうが、当然ながら、
沖縄担当大臣になられたということで、
沖縄に深くかかわられる、それもあるでしょう。しかし、企業とすれば、見返りを求めてくるのも当然あるのではないかと思われます。
そこで、お尋ねをさせていただきますが、これは
局長にお尋ねをさせていただきます。
さて、
沖縄科学技術大学院大学、こちらの大学の中で、既にさまざまな土建工事が発生をいたしました。これらの土建工事に対して、発注実績について端的にお答えいただけますでしょうか。