○松原
委員 こういう問題というのは確かにおっしゃるような要素があるかもしれないけれ
ども、我々は
北朝鮮の
立場に立って物を主張する必要はないのであります。我々の側からいえば、米国と
北朝鮮の間はどうあろうと、二カ月を過ぎた
段階でメッセージを出すということは、私は
日本としては当然必要な行動だったと思います。今の議論でいったらば、例えば次の何かの
協議で、では半年と、半年なんて意味がないじゃないですか。半年の前提条件で、これが前提です、あれが前提ですといったら、半年は全く意味がない。期限を切る意味なんか全くなくなってしまう。
私は、二カ月たった
段階で、
日本は
日本独自の
立場において、米国に対して促すということも含め、促す必要があったかどうかも私はわかりません。
BDAのあれが必要だったかどうかもわからない。これは力
関係の議論であるかもしれないけれ
ども、我々は我々の主張を二カ月たったらするべきだったというふうに思います。
そして、そういう中において、
北朝鮮は金が欲しいわけであります。金が欲しいということで彼らがやろうとしていることで、恐らく、アジア
開発銀行、これもターゲットにあるだろう。
日本が六カ国で
北朝鮮の
拉致が
解決しなければ金は出しませんと言ったら、では、アジア開銀から出そうとするおそれがある。アジア
開発銀行のナンバーワン、ナンバーツーの株主というか出資者は
日本と
アメリカであります。したがって、
日本と
アメリカが手を組むことによって、アジア
開発銀行が
北朝鮮に対しての融資をしないということは決定できるわけであります。
このことについて私は別の
委員会でも
質問いたしましたが、
アメリカが、いいよ、アジア
開発銀行からの金が
北朝鮮に行っていいよと、よもや言わないと思いますが、少なくとも我々のメッセージとして、米国と協調してアジア開銀から
北朝鮮に対してのお金は行かせないということを
協議する用意がありますか、お
伺いしたい。