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早川委員 今回の
与党修正の
提案に至るまでには、
相当長期間にわたる
審議とか、あるいは参考人の御
意見あるいは現地
調査、これを踏まえてまいりました。
そういう意味では、高山
理事に対しては、この政府
提案の
少年法改正案について、御
意見があればぜひ早目にちょうだいをしたいというふうに何度も申し上げていたところであります。
そういった
状況の中で、連合審査の前に
修正案の御
提案のものを仮案としてちょうだいをいたしました。ただ、連合審査が終了するまでの間に、ある意味で、さらに踏み込んで、実質的に
審議ができるような
内容に変えた、そういった
修正案が
提案できるだろう、こういうようなお話でありましたので、
与党としてもこれを待っておりました。しかしながら、連合審査の結果を踏まえた新たな
修正案の
提案というのが正式に出されることがないままに今日を迎えてしまいました。
結果的には、私
どもとしては、それまでの
委員会における
審議の
内容あるいは参考人の御
意見あるいは
与党内でのいろいろな
意見等を踏まえて、最終的に、これが一番実務上の混乱を招くこともないし、
少年の
保護のためにも極めて適切であろうということの中で、
政府原案に対する
修正案を
提案させていただきました。
なお、
与党修正案の
提案に際しましては、あらかじめその骨子案というものを高山
理事にお届けを申し上げて、慎重に十分御検討いただきたいということを申し入れさせていただきまして、大変結構な
提案をちょうだいしたようであるという御
意見を返していただき、さらには、
内容的に十分検討いたしましたという御返事もちょうだいをいたしました。
その協議結果を踏まえて、昨日、実務者の協議というのをさせていただきました。そこで個別の
内容について逐条的にいろいろと
意見交換をさせていただき、まず、事実の認識についてのそごがないようにしようということで、丁寧に
議論を重ねてまいりました。
その実務者協議の中で、結果的に我々の
与党修正案の中に入っておりませんでしたけれ
ども、
虞犯少年についての
警察の
調査という
規定について、やはりいろいろな懸念も各方面から
指摘をされているということと、現行の運用に特に大きな変化を与えるものではないということを確認した上で、それでは、最終的な
与党の
提案として、虞犯の
少年に係る
調査の項目を削除するという
提案を最終的にさせていただきました。
しかしながら、それについては、その席上において一応の評価はちょうだいいたしましたけれ
ども、
民主党側として、これについてさらにどういうふうにするかということの返事がちょうだいできないということの中で、例えば、この
調査に際しての
付添人あるいは
児童福祉司等の
立ち会いという、言ってみれば、
与党側としては、これは現時点においてのむことができないような
内容の
提案について、これは固執せざるを得ないというお話がありましたので、実務者協議の段階ではこれ以上の協議ができなかったということで、結果的には共同
修正案の成案を得ることができなかったということの確認をしていただいて協議を終了させていただいて、本日の
委員会になった次第であります。
さらに、実は昨日の協議の段階で、野党からは、要するに
民主党からは、既に
修正案の
提案がある、
与党から
修正案の
提案をされるのはそれは当然である、こういうお話がありましたので、我々の共同
修正の作業はこれ以上前へ進まないということを確認した上で、最終的な
修正案を
与党修正案として、本日、
提案をさせていただいた次第であります。