○石井(郁)
委員 この経過、なぜこういうことが起きたのかというこの件に関してももっといろいろ確かめなきゃいけないことはあるんですけれ
ども、三十日に
報告書が出されるということですから、ある面で、それをしっかり見てまた
対応を考えていきたいというふうに思うんです。
こうした隠ぺいという、原発ですから本当に重大な
影響をもたらす、こういう問題について、やはり、住民に知らせない、
国民には知らせない、そしてこういうことが隠されていっているということは大変重大だというふうに思うんですが、本当に随分、一連のことが起きています。
浜岡原発の三号機でも、制御棒が三本抜けた状態になって、警報が鳴ったという
報告も聞いている。また、東北電力の女川原発一号機では、これは八八年ですけれ
ども、制御棒二本が抜け落ちる事故が起きている。三号機では、定期検査中の二〇〇三年の三月十九日に五本の制御棒が押し上げられる事故が起きている。だから、当然
報告されるべきものが、これまでは全く
報告されない、ずっと隠ぺいされてきているという問題ですね。東京電力の福島第二原発三号機は、九三年六月十五日、定期検査中に制御棒が二本引き抜かれる。先ほど、一連、いろいろ御
説明ありましたけれ
ども、柏崎刈羽一号機でも、二〇〇〇年の四月七日の定期検査中に二本の制御棒が引き抜かれるという事故が起きているんですね。
最も重大なのが、東京電力の福島第一原発三号機です。これは七八年の十一月ですけれ
ども、定期検査中に制御棒五本が脱落して臨界に達する、その臨界状態は七時間半続いたという
可能性もあるということなんです。これが引き継ぎ日誌には掲載されていない、詳しい記録も残っていないということですね。
だから、今ようやくこれらの重大な事故が白日のもとにというか、出てきたわけですけれ
ども、三十年近く、いわばずっと隠され続けてきたという問題なんですね。本当に信じられないことですけれ
ども、こういうような事態になっているということについての現在の保安院の御見解あるいは
原子力安全
委員会の見解をまずお聞きしたいと思います。