○小平
委員 大臣、基本的には私も同じ
方向を
考えていますので、これから真剣に取り組んで、一つの新しい
方向の流れですから進めていっていただきたいと思います。
それでは次に話題をかえまして、今ほど西さんからですか、御発言がありましたけれ
ども、先般アンカレジで行われたIWCの総会のことについて一言御
質問いたします。
確かに前回は、昨年は我が方はうまくいきました、セントキッツネービスでは。しかし、その反動もあるのか、また反捕鯨国がすごい精力をつぎ込んだのか、今回逆転してああいう結果になりまして、しかも五年に一度の沿岸小型捕鯨、確かにアラスカを含めて先住少数原住民のこれは通りましたけれ
ども、
我が国の
主張は通らなかった。
そういう中で、多分に感情的なこともあり、私は
現地に今回行きませんでしたけれ
ども、そういう話も聞きまして、行かれた水産庁の
責任者も少し声を荒げた場面もあったようであります。しかし、その気持ちは私もわかりますし、私自身もこんな
状況ではとてもやっていられないという思いは一緒でありますけれ
ども、問題は、
我が国は今まで冷静に、科学的知見に基づいた持続的利用、これを旨として
世界に発信していますので、この
姿勢は失わないように、しかし相手がそういう
状況になればある意味では毅然たる
姿勢も必要、しかし同時にオオカミ少年にならないように、こういうこともあわせて必要です。
今ほど
質問もありましたので、この点、重複すると思いますが、長官、改めてありますか。これについては、その後、水産庁はどうも打ち消しに回られたようでありますけれ
ども、一方で火をつけて一方で打ち消すという、これはよくある話ですけれ
ども、うまく機能する場合とそうでない場合がありますので。
まず私は、この国が歴史的にこの国の伝統的な食文化としてしっかり築いてきた鯨の文化、これを守っていくには、やはり水産庁の
姿勢が大事と思います。特に私が今感じますことは、国内においてPRも足りない。特に今の若い
人たち、鯨を食する機会も少ないので、ただホエールウオッチングに関心が移り過ぎている。しかし、この国の伝統的な食文化、この大事さを訴え、同時に、あの鯨が今、確かに放置が一番いいかもしれませんけれ
ども、今のこの地球上の海洋資源では、鯨が余りにふえ過ぎれば、ただでさえ枯渇の
方向に向かっている魚の資源が鯨によって席巻されてしまう、こういうこともありますので、そこも両面あわせて、このことについて、一つ目の
質問ですので、これは長官でいいです。長官、答えてください。簡潔にお願いします。
ちょっと時間がないので、もう一つ続けていいですか、
質問一点。
それと長官、例のシェパードを含めて、余りにも不逞のやからが今横行してきている。これはまじめに、いわゆる民間操業といいながらも
政府の後押しによって行われている外洋における操業について、船舶あるいは乗組員を含めて非常に危険な
状況に追いやられた。今回のアンカレジでは、ニュージーランドもどういうことか、それに賛同に回って、こういう不逞のやから、グループに対しては、言うならば、船籍を有する国がしっかりとこの犯罪的行為に対し適切な措置をとる、こういう合意が可決をされましたよね。これは私は一歩前進であると思う。しかし、そういう中で、ただ決議が決まっただけじゃなくて、さらにこれをしっかりと実行することが私は肝要と思います。
と同時に、この具体的な
方向としては、今、これから南極海でも
調査活動が展開されるわけですね。そのときに、
調査船団あるいは乗組員の安全のために、
予算をしっかり講じて、そして海上保安庁の艦船の派遣なり、そういう安全策を講じる必要があると思うんですが、これについてもあわせて御答弁いただきたいと思います。