○篠原
委員 皆さんにおわかりいただくために具体的に申し上げますけれども、
鳥インフルエンザですよ。
鳥インフルエンザがいつ人間の病気に変わるかもしれない、人間にもうつっていくかもしれないというので、家畜と人間の境目の病気なんです。片方、国立感染症研究所は国の機関で、動物衛生試験場は
独立行政法人だと、
連携もとりにくくなるわけです。ほかの国は、みんな国がぴしっとやっているわけです。こういうことを見本にしてきちんと対処していただきたいと思います。
それから次に、全く違うことですけれども、今、同僚の高山
委員が
松岡農林水産大臣にいろいろ伺っておられました。私は、この点は非常に気になっておりました。ですから、私は
農林水産委員会で触れるべき問題ではないかと思って一切触れませんでした。
二月二十一日の所信表明でも、私は何回も質問に立たせていただきましたけれども、
松岡大臣と私のやりとり、私が国
会議員になって一番充実した議論をできたんじゃないかと思っております、
松岡大臣はどのように思っておられるか存じ上げませんが。
私は、歯の浮いたようなことは申し上げるのは苦手でして、そういうことは申し上げませんでしたけれども、
松岡大臣の就任を心からお祝い申し上げておりました。それはなぜかというと、プロだからです。農政の根幹について
松岡大臣とここでいろいろ議論して、よりよい
農林水産行政を確立するということは、私は望むところでありました。
そこへ降ってわいたのが
一連のこういう問題です。私は、これはよくないなと思いました。
それで、三月一日の
予算委員会のときも続きをやらせていただきました。これは農政問題です。最後に申し上げました。長らく、心置きなく質疑応答をしていきたい、だから
松岡大臣、
説明責任を必ず果たしてくださいという要望をいたしました。
それから三週間、私は、事態は変わっていないんじゃないかと思います。そういう意味では、この点について私は失望を禁じ得ません。
どこが問題か、なぜここで申し上げるかというと、皆さんもおっしゃいません、安倍内閣の支持率とか、そんなことをおっしゃいます。政治家に対する不信、それもあるかもしれません。私が最も心を痛めるのは、農政の
推進の妨げになっておるんじゃないかと思います。ここで現に高山
委員が三十分も時間を費やす、みんな気になっているからです。私は、できれば農政の問題についてだけ、今の問題を掘り下げて、
松岡大臣、どうしますかというふうに質問したいと思う。しかし、その前に、どうしても、そうじゃないところに話題が行ってしまう。
私は地元に帰って、県
会議員選挙とか行っています。ですけれども、声は同じです。
農林水産大臣を何とかしたらいい、何とかしてくれ、篠原さん、こんなところにいないで、ちゃんと
松岡大臣を何とかしてくれ、農政をきちんとやらなくちゃいけない、あなたが本物の
大臣になった方がいいとかいって余計なことまで言う人がいます。
しかし、私も
松岡さんも、日本の農政をきちんとしたい、日本の
国民が
安心して生きていけるようにという思いは同じです。その妨げになっているということを、
松岡大臣、真剣に考えていただきたいと思います。
私は、
松岡大臣の力をだれよりも評価している一人です。
農林水産大臣になられました。私は、今、農政が停滞していると思います。これが許しがたいことです。残念なことです。このことをきちんと考えていただきたいと思います。
先ほど高山さんが言っておられました、
大臣というのはより高い倫理性が求められると。法律のとおりにやっているからいいんだ、それで済まされるものでは私は絶対ないと思います。ぜひきちんと
説明責任を果たしていただきたい。これが私の一番の望むところです。そして、
大臣をきちんと続けていただきたい。その
説明責任を果たせなかったら、これ以上の農政の停滞は私は許すわけにもまいりませんから、
大臣を
辞任していただきたい。
このどちらかを選択されることをお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。