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松岡国務大臣 先ほど資料がなかったので、ちょっと
先ほどのことを
お答えします。
北海道の
飼料基盤というのは、今五十四億の予算を持ってやっておりますが、佐々木
先生、これはまさに
北海道そのものの取り分と思っていただいていい予算
措置でございまして、
先ほど申し上げましたように、私ども、これは緑として位置づけてまいったわけであります。
それから、EUのことをおっしゃいました。CAP、モジュレーション、おっしゃいました。EUも二〇〇三年からいわゆる直接支払いを緑にいたしました、過去の実績。そしてまた、一方で黄色を組み合わせている。その中で、
輸出補助金というようなものは撤廃しよう。
だから、これは、まあどうなるかはまだこれからですが、一応、香港閣僚会合のときには、二〇一三年で撤廃、ということはゼロということですから。しかし、これもEUも条件をつけていまして、他のものはすべてEUの主張でそれも認められたというか成り立ったときに自分たちも受け入れるんだ、だからこれはパラレルだ、こう言っていまして、決してそれだけを受け入れるということはしない、こういうことを言っているんです。
交渉ですから、これからどうなっていくかわかりませんが、
先生おっしゃいましたように、緑とその他のものの組み合わせ、こういったもので
農家の所得を
最大限どう確保していくか、こういった点は我々もしっかり対処してまいりたい。
先生の御
指摘の検討の視点というのもしっかり受けとめてまいりたいと思っております。
そこで、今のEPAまたWTOの問題でありますが、WTOもさまざま、いろいろ、予測も含めて言われております。私も、おとといもナート・インドの
大臣とも電話会談をいたしたわけでございます。ロイタード・スイスの経済
大臣とも、ダボス
会議の主宰者ですが、会談をいたしたわけでございますが、一言で言いますと、急転直下ということも、あるかないかということは、物事ですから、なかなかいわく言いがたいんですが、それはあるかもしれない。
しかし、一方また、そう簡単でもない。今、
アメリカとEUの間もそう簡単でもない。今のところ、EUが、マンデルソンが一番急いでいるというか、一番先を走っているといいますか、では、ほかが果たしてついていっているのか、こういったことも含めますと、なかなか簡単には見きわめはつかない。
いずれにしても、私どもはしっかりとコミットしながら、一言で言うと、我が
日本が損をしないようなしっかりした
取り組みをやって、いついかなるときにでも、どういう
対応でも可能なように対処していきたいと思っております。
それと、EPAの問題でございますが、これはそれぞれ二国間の問題でありますので、WTOとの
関係も私ども整合性を持った形も含めてよく念頭に置きながら、これもまた国益を目指して
最大限取り組んでまいりたいと思っております。
特に豪州との
関係につきましては、予算
委員会でも
お答えいたしましたが、向こうもすべてをテーブルにのせると言っております。それで、最終の
政府間の研究の
報告書、これをまとめる最終の合意のときに、外務
大臣ともしっかり私は協議をいたしまして、そして、向こうも攻めるためには全部テーブルにのせると言っていますが、こちらも守るに当たってのすべての必要な武器、考えられる武器はすべて取りそろえて防御を固めている、こういうことでございます。
関税の段階的削減、また除外、再協議、あらゆる可能な武器はすべて取りそろえている、そして対処をしていこう、こういうことで取り組んでいるところでございまして、これはお互いぶつかり合った大変な交渉になると思っております。しかし、そこは私どもやり抜いていく、こういうことでございまして、これにはまさに、お互いにひとつ与野党を超えた、一致した御
支援をもって対処していかなければならないと思っています。
一方、経済界とか、
先生がおっしゃったようなところから、国境
措置に頼らない
農業、そういう
農業を目指していくべきだし、もう国境
措置はやめたらどうか、こういうお話があるのも事実でございます。
したがって、そういう中で私どもは、国境
措置というのはどの国も、EUでも
アメリカでも、どの国でもすべて持っていることでありまして、
日本だけが持っているわけじゃありませんし、
日本だけが高い関税を張っているわけじゃありませんし、こういったことについてもしっかりと御理解を求めながら対処していこうということです。
そういった
意味では、いろいろな議論をしていただくために、豪州との
関係においてはどういう
影響が出るか、そしてまた、もし国境
措置がなくなったときにはどういう
影響が出るか。自給率だって一二%ぐらいになってしまいますよ。果たしてそれでいいのかどうか、こういった観点からも幅広く国民的な議論をしていただいて、コンセンサスを得ていただきたいということで、
思い切った一つの姿を示して、そして御理解をいただきたいという
取り組みであれは出したところでございますので、大変厳しいものがあると思っておりますが、しっかりやり抜いてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと
思います。