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橋本委員 先週に続きまして、再び
質問に立たせていただくことになりました。
実際のところ、月曜日に、多分ここにいる人皆がショックを受けたことがあった、ショックを受けられたんじゃないかと思っております。私も本当に大きなショックでございました。何とも言いようがないんですけれ
ども、実際のところ、
松岡大臣がどういったことで月曜日のような行動をとられたのかということはいまだ明らかになっておりませんし、それについて憶測をするべきではないと思います。
ただ、いろいろな、もしくはその次の日にあった、緑資源機構の前身であった団体の役員の方が同じような行動をとられたということもありまして、どちらも悲劇的な事態であることに違いはなく、もし天下りだとかそういった今審議の対象になっているようなものがその行動の原因の一つになっているのであれば、今回のこの
委員会での審議が今後そうした選択をされる人が出ないことにぜひつながっていただきたい、つなげていただきたいということを思って、この場に立つものであります。
お亡くなりになった
方々の御冥福を心からお祈り申し上げたいというふうに思っております。
さて、話が湿っぽくなりましたけれ
ども、先日の
質疑で幾つか
質問させていただいた中で、私としてもまだもう少し
質問をさせていただきたいなと思うところがあったので、そこについて幾つか
質問させていただきたいと思っております。
まず、本題というか、やはりこの間の
質問のとき、私は五兆九千億円という数字についていろいろ
お話をさせていただきました。何でそんな話をするのさということもあるのかなと思うわけですけれ
ども、やはり法律を一つつくるというのは、一つじゃないんですけれ
ども、それなりに大きなことでありますし、そのために
前提となる根拠もしくは立法事実というのはきちんと確認をされなければならないだろうと思うからであります。
それは、資料をお配りさせていただいていると思いますけれ
ども、一枚目の一番上のところで、これは細野
議員が御
質問の中で、法律をつくるときに何を
考えるかというと、必ず立法事実を確認するのだ、それが大事なのだという
お話をされておりまして、そして、こういった
前提に立って、細野
議員それから泉
議員も政府のわたりの
調査について個別にチェックをされたということなんだろうと思っておりますし、
武正委員からは、この間、立法府の役割について
お話をいただきまして、それをまさに実践されているんだろうなという思いで議事録の速記を拝見させていただいたわけであります。なのであれば、それはやはり、民主党さんが今回
法案を
提出された、そのことについて同じようにされるべきだろうと思うわけであります。
せっかく
法案を
提出されたわけですから、もしかしたら私
たちも、いや、やはり民主党さんの案の方がいいなと思って賛成に回るというようなこともあるかもしれないわけでありまして、やはり最終的に採決の場において起立させていただくか座ったままにするのか、それはそのときの
判断でございますけれ
ども、やはり自信を持って座っているなり立ち上がるなりという行動をとりたいという思いを持って、こうしていろいろな御確認をさせていただいているということで、もうしばらくおつき合いをいただきたいなと思う次第でございます。
さて、五兆九千億円という数字であります。もう細かいことは、この間たくさん
説明をさせていただきましたので、申し上げませんし、鷲尾
議員からも、五兆九千億円というのが今回の天下り防止によって幾ら減るのかという
質問をさせていただいて、精査をしなければいけない、もしくは、ちょっと中略の中に入っておりますけれ
ども、一概には
お答えできないというようなことでありまして、もちろん、随契とかがたくさんあって、そこにチェックをして無駄遣いとして排除されるべき数字というのは含まれているだろうし、それを言いたいのだ、そこにメスを入れたいのだという意味でこの数字を挙げたという
お話をいただきました。これはやはりそうなんだろうと思うわけであります。
ただ、だから、立法事実として、要するに、
調査をされました、そして退職された
国家公務員の方がおられる法人、いろいろな団体に対して、これだけの補助金なりなんなり、いろいろな形でお金が流れているのだ、そういう
実態をつかまれたことは、そのときにも申しましたとおり、心から敬意を表する次第でありますし、そうしたことは大事なんだろうと思うわけでありますけれ
ども、では、これをそのまま立法事実にしていいのかどうかということをきょうはもう少しお
伺いしたいなと思っているわけであります。
資料の一枚目の下の方、大きな枠になっております。これは先日の私が
質問させていただいたことに対して
馬淵議員が御
答弁をいただいたことを速記録から抜かせていただきました。
馬淵議員の御
答弁というのは、僕は速記録を読んでいつも感心をするんです。それは、
質問をとても的確に要約されるんですね。私がだらだらだらだらといろいろなことを言って、ちょっとあいまいな形で、どうですかみたいな
質問をすると、御指摘のように、我々が天下りという
言葉を使って殊さらに過大な表現をして国民の不安をあおっているのではなくてと。いや、僕、国民の不安をあおってなんて言っていないんですけれ
ども、そう言いたかったろうというところをよく察して、こうして
答弁していただいたなと思う。そうした的確な要約というのはとても感心をするところであります。
なお、おまけに申し上げますと、いつも
馬淵議員は髪型がとてもきちっと整っていらっしゃって、これもやはり、私、ずぼらなものですから、すごい偉いなといつも思っているところであります。そんなことはどうでもいいんですけれ
ども。
しかしながら、要するに、私としては、過大な表現をしているのではないかということを、まさにおっしゃるとおり指摘させていただいたわけであります。前段、要するに、
国家公務員の再
就職、これについての
実態を確認したと。その結果としての数字というのは、僕はこれはそうなんだと思います。素直に受け取ります。
ただ、ここの前段の
答弁についても、三行目の後の方から読みますと、私
どもは、まず、法律用語でない天下りと称される
国家公務員の再
就職、これについての
実態を確認したというふうに御
答弁をされました。しかしながら、私は、この
質問をする前に、天下りという
言葉の定義について御
質問させていただいております。そのときに、繰り返し
質問をさせていただいたところで、
馬淵議員は、法律の規制に基づくところを引っ張ってこられて、これが天下りというべきものであると。その前は、疑いのある再
就職について天下りであるというふうにおっしゃって、いや、もうちょっと厳密に言っていただくとどうですかと言ったら、法律のところを引っ張ってこられたわけです。
であるならば、要するに、ただの
国家公務員の再
就職の結果としてこの五兆九千億と言われるんだったらわかる。そうではなくて、天下りと称される
国家公務員の再
就職、この
実態を確認したと言っているのが五兆九千億というのは、筋が通らないと思うんですね。そういう意味で、やはり天下りという
言葉の使い方は揺れていると思いますし、そして、揺れている天下りという
言葉をうまく使って、本当に問題とすべき無駄だとかそういったものを過大に表現されているのではないかということが先日の
質疑で私は晴れなかったのであります。
改めて、天下りの
実態を表現する数字としてこの五兆九千億、まあ、あと四千何百の法人という話もありましたけれ
ども、その数字を取り上げるのは過大な表現に当たるのではないかと思いますけれ
ども、その点についてどうお
考えか、教えていただけますでしょうか。