○古本
委員 その辺の数字を詰めていった上で、ぜひさらなる
議論をしていく必要があろうかと
思います。
さて、わたりの話に戻りますが、実は、私は
渡辺大臣を敬愛いたしておりまして、まさに、今ついておられる任はすごくフィットした任についておられるというふうに思っていますが、その上で、今回のこういう四
機関の
統合の話が出てきているわけですね。
今、資料の中でおつけをいたしておりますが、七の一から二、三、四、五とございますが、これは、今現在の各四
公庫の役員ですね、
総裁以下、こういう実態なんですよ。天下り再就職、この中には、恐らく精査すれば、一度
民間に出てからまた戻ったとか、俗に言われるわたりという方もおられるんだと
思います。まあ、御当人方に聞けば一番お詳しいと
思いますが。
要するに、この実態は、私は、この四
公庫が持つ使命を
考えれば、ある
一定の方々はやはり役所にも精通している等々、なぜなら、国庫による補給を今後も続けていく会社でありますから、これはやむを得ないと思うんですね。問題は、こういう経歴の方々が、本当にスリムな公的セクターをつくっていくに、
大臣と
思いを一にして粉骨砕身で取り組むことができるかどうかなんです。
その象徴的な例を
一つ申し上げますと、資料の八をおつけしました。八の一、八の二以下は、JBIC、国金庫、それから農林、中小の最近における副
総裁、
理事の皆さんの退職金です。
これは、たしか
平成十五年の閣議決定を受けてこういう公務員の退職の際に業績勘案率を入れるということで、これに基づけば業績勘案率ゼロから二を入れることができるということになっているんです。これは国民
公庫の一番下に注書きで書いていますよね。
残念ながら、頑張ろうが頑張るまいが、公的
機関のスリム化を図るんだとまさにキャリア官僚OBの尾身さんが熱弁を振るっておられましたが、その先頭に立ってかじをとるはずの方々の査定の実態がこれなんです。属人的じゃないんです、属ポスト的なんです。見事に張りついています。ばらつきがありません。
頑張った人に業績勘案率二を出せばいいじゃないですか。そうじゃない人は、申しわけないですが、ゼロでいいじゃないですか。その際の努力
目標が、業績勘案率を計算する際の物差しが、四
公庫の財政の体質をスリムにするために貢献したことがすばらしいのか、より公的
機関にしか頼ることができないお客様に、国民に積極的に貸してリスクをとっていった方が
評価されるのか。これは、水と油のJBICと三
機関が一緒になっている限り、実はここの役員につく、公務員の皆様から出向いておられる方々は、苦悩の日々を送られる。そして、これを
評価するのは外部
機関に委託しているというんですよ。その外部
機関の委託されている学識経験者の人も、査定項目が、一体何をもってこの副
総裁は頑張ったんだろう、
理事さんは頑張ったんだろうとできないんです。
ですから、ハローワークに行けと言っているんじゃないんですよ、私ども民主党も。もちろん私もそんなことは言っていません。識見にすぐれ、役所にパイプを持っている人がそれぞれの持ち場で頑張ることはすばらしいんです。ところが、入れた業績勘案率なんて機能していないんです。そんなことで、
大臣の目指す公務員の制度
改革、働き方
改革、そしてさらには、処遇でありますこういったボーナスも含めた話に至るかどうかという大きな問題を含んだまま、恐らく、きょういらっしゃる方々も含めて、今度の
統合会社の設立に収れんなさっていかれるんだろうなと想像をいたしています。
そこで、
大臣にお尋ねいたします。
新しくできる会社の使命を
考えたら、役割を
考えれば、何をやった人が業績
評価されるんでしょうか。今その理念を持っていなければ、この会社は、郵政の
出口改革だという美名のもとに、まずはつくりましたという会社で終わってしまいますよ。御答弁を求めます。