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山井委員 またこの
MRAのことについては後ほど戻りたいと思いますが、少し西村議員の
質問に関連して、先ほどの
第三者委員会のことをお
伺いしたいと思います。きょうは資料をお配りしております。
私も厚生労働
委員会からやってまいったんですが、実は、厚生労働
委員会で
審議をしていたところ、ある日突然この
第三者委員会だけが総務
委員会だということになってしまって、恐らく総務
委員会の方もびっくりされているのではないかと思います。
それで、ちょっと具体例で、この資料に基づいてお話ししたいと思いますが、例えばどういうことかというと、金曜日の参考人で来られた中村正見さんは七年八カ月記録が消えている、中村美津子さんは四年四カ月記録が消えている。それで、毎日のように、消えた
年金一一〇番ということで、今まで三百通ぐらい相談が来ているんですが、その方々から、消えたという訴えがございまして、この週末に来たU夫妻も、夫の分が十一年八カ月、妻の分が九年六カ月消えてしまった。Mさんは、二カ月六十歳のときに払ったら二十五年を満たして
年金がもらえるということで二カ月払ったところ、いざ六十五歳でもらおうと思ったら、その二カ月分もらっていませんよとけられて、結局一銭も
年金をもらっていない。Tさんも、一銭も
年金をもらっていないんだけれども、最近、三十年は払っていたということがわかったわけであります。
それで、
第三者委員会の議論をする前提として、この方々が幾らぐらい損害になるかということを菅
大臣にぜひ御理解いただきたいんですけれども、例えば、中村正見さんの場合は、平均余命まで生きれば二百七十七万円、中村美津子さんの場合は二百万円、U夫妻の場合は御夫婦で八百五十八万円、Mさんの場合は、何と一銭も
年金をもらえていないから一千百五十二万円の不払い、何とTさんにおいては、もしこの方の訴えが正しければ、三千七百六十七万円の
年金の不払い。
なぜこんな話をするかといいますと、今、西村
委員の
質問にもありましたが、それぞれの方の人生、老後を決定づける、天国か地獄かを判断するのがこの
第三者委員会なんですよね。これは半端じゃないけただということを申し上げたいんです。
まず、菅
総務大臣、ここでオーケーと判断されるか却下されるかによってこの方々の老後の天国か地獄か大きく分かれると思うんですが、こういう判断を
第三者委員会がするということについて、いかが御認識でしょうか。