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森本委員 大臣、専門的な分野でもう少し
議論をしていかなければいかぬというふうに思っておるんです。
余談になりますが、実は、最近タクシーの
運転手さんから
お話を聞いておりますことに、
東京は十二月は非常に
景気がよかったということをおっしゃってみえました。全体的に十二月はよかった、今はまあまあだなということなんですけれども。その中で、
東京では、一千万、二千万、三千万という年俸契約されるお客さんが結構いるんですねという
お話も
伺いました。しかし一方、
地方では、例えば山林にいたしましても、かつて、二十年前に一ヘクタール、一町歩というふうにした方がよくわかると思うんですけれども、一千万していた山が、今はゼロですよね。ですから、構造的に、この
地域で働くということで賃金を得るということは、
現実的に業としては無理だというふうに思っています。
そして、
地方では、第一次
産業から第三次へすごいスピードで、今二百八十万ぐらいになっておると思うんですが、その間で、特に林業は五万人というような極端な
数字が出て、それが
サービス業へ七〇%近くが移っています。
ですから、こうしたところで
地域力が、言葉で言うように簡単なものではないというのが
現実。人がいない
現実を私
自身では
現場で見ていますから、恐らく
総理も
大臣もなかなかそういうところの
現場の
現場、
大臣なんかは、動かれるといっぱいお人がつかれますから、
本当の姿はほとんど見られない
状況になっていると思うんです。そして、官僚の皆さんもそうだと思うんですよ。
計画はするけれども、
地方の
実態は全然、自分の目で見ていないですから、それは私はすごく乖離があると
思います。
ですから、水戸黄門ではないですけれども、
諸国漫遊記ではないですけれども、そういう
方々の
お話もよく聞いて、これは我々が代弁するんですけれども、そうしたかなり厳しい
現実は政治で解決しなければならないということを、全体の
地方は今合併で大変ですから、そのことも
十分念頭に入れて、きょうはもう
質問しませんが、むしろ
地域をしっかり守っていくところに
応援のプロジェクトを持っていくとか、九つの指標でなしに、そうした配慮が私は
本当の
応援になるのではないかなというふうに思っています。
本当に、十
町村が合併した町なんかは、それは国の
方向でいいと思うんですけれども、非常に多くの問題を抱えておるのも
現実でございますので、このこともぜひ頭の中へ入れていただきたい。
あと、もう少し言わせていただきたいことがありますので、次に進みます。
地方税についてお
伺いをさせていただきます。
十六年から十八
年度にかけて行われました三位一体、約三兆円、少し飛ばしていきますが、
大臣はその中で、当面
一対一の
税財源の
移譲ということを目指されておるということでございます。これが実現するには大体五兆から七兆ぐらいの
財源、
税源の
移譲が必要だというふうに言われておるわけでございますが、今後、国と
地方の
税収配分についてはどのような
目標を立てて、どのように進めていこうとされておるのか、お
伺いをいたします。