○津村委員 最後に池坊副
大臣がおっしゃったことは非常に本質的な問題でして、民主主義のあり方とまでは申しませんが、
地方分権ということと、こういうナショナルミニマムといいますか、全国一律に最低限の施策を打っていくこととのバランスをどう担保していくかという、本当に深遠なテーマをおっしゃったわけですけれ
ども、私は、情報公開というか、例えばこの議会の国会審議でもそうですけれ
ども、情報をきちんとつまびらかにすることがそれを補完する
一つの側面的な材料なのかなと思いますし、だからこそこの種の御
質問をしているわけです。
確かに、今、島根県がどうのとか何県はどうという数字が出ました。それに対して
文部科学省さんなり
内閣府さんが、あなたのところはだめだからもっとやれという命令はできないかもしれませんけれ
ども、こういう場でそういう名前が具体的に出たり数字が上がれば、もしその都道府県にこの問題に関心がある方がいたら、国会
答弁でこう言われているじゃないか、うちの県がおくれているじゃないか、やろうということを、これは側面的に促すことになるでしょうし、必ずしも命令関係がなくても、
地方分権ということと、それから中央においてある種の施策を慫慂するということは両立するわけで、情報公開なり国会審議の深まりというものがそれを促すということだと思います。自明のことを申し上げて申しわけありませんが、池坊副
大臣の御
答弁が非常にすばらしいと思ったものですから、つけ加えさせていただきました。
次の
質問に移らせていただきます。
もう時間が余りなくなってきたんですけれ
ども、高市
大臣に、冒頭私が大きなテーマを申し上げました。
青少年育成だけではありませんが、行政が、非常に環境が苦しくなっていく、お金がない、あるいは過疎化が進むという中、あるいは
市町村合併というのも
地域のコミュニティーにプラスマイナスさまざまな影響を与えていると思います。
そうした中で、既存の
地域コミュニティーの核を構成している、例えば
町内会であるとか老人クラブであるとか
婦人会、交通安全母の会、あるいはスポーツ少年団、いろいろなものが、物によってはそれは公的な位置づけをされているものもありますし、中には完全な任意団体であって所管官庁も特にない、伺ったところでは
婦人会というのは任意団体であって所管官庁はないというふうに伺いましたけれ
ども、現実にはそういうものが
地域において相当パブリックな、ボランティアであるかもしれないけれ
ども、非常に公的な存在感も持っている。
そういったことを行政としてある程度トータルに見ていかないと、それは
厚生労働省さんの御担当ですね、それは文科さんですね、それは任意団体ですからということで、みすみす
地域コミュニティーのそういう重要なアセットを、これからの行政スリム化という流れの中でその
役割を見失ってしまっては、それは国全体として失うものが多いのかなというふうに思うものですから、必ずしも締めつけろとかそういう話ではなくて、さっきの話じゃありませんけれ
ども、位置づけを確認して、あるいは
社会の実態として、老人クラブはどういう
活動をしているのか、あるいは
婦人会はどういう
活動をしているのかということを中央でも把握しながら、情報公開しながら、
社会の新しい成り立ちというものを促していく、そういう営みをぜひ国会の審議でやっていきたい。大きなことを申しますけれ
ども、そんなことを思うわけです。
少し具体的に伺いますけれ
ども、高市
大臣は、
青少年育成も含めた
地域コミュニティーの今後の
役割について、今私が申し上げたことへの
感想でも結構ですが、御所見を伺いたいと思います。