○三谷
委員 私も、全く今まさに
大臣がおっしゃられたとおりだというふうに思います。
JAL向け融資のことでは大変厳しいことを申し上げましたけれども、エネルギー関連事業あるいは鉄道整備事業、環境整備事業、最近では、この環境整備に加えて、今も
大臣の
お話の中にございました、
地域再生事業でありますとか技術支援事業あるいは事業再生
ファンド、民間の
金融機関にできない、まさに
政策金融機関として、あるいは投融資で大変大きな貢献をしてこられた、そのように評価しております。
政策金融機関としては、ある
意味一番の優等生だというふうに思っています。
その
役割を十分に果たしながら、経営も大変良好であります。国庫納付でも随分と貢献をしてきています。商工中金がコストパフォーマンスという
意味での最優等生であるならば、まさに本筋の
政策金融の最優等生は
日本政策投資
銀行だというふうに思います。
そして、そのいずれもが、今回、こういう形で完全民営化をされます。本心を、もちろん
議論をするつもりはありません、そのまま申し上げますと、商工中金もしかり、あるいはこの
日本政策投資
銀行しかりですけれども、完全民営化をするというのは本当に愚かな話だというふうに思っています。
利益不利益、あるいは効用不効用、そのいずれをとっても不利益と不効用の方がはるかに大きいというふうに思っています。きのうの最後の
佐々木憲昭委員の
質疑のこれまた一番最後の部分で、
政策投資
銀行の完全民営化はだれも望んでいない、だれも利益を受けない、こういう話がございました。私も全くそのとおりだというふうに思います。
正確に言えば、国庫は利益を受けることにはなります。完全民営化で会社にして、株にかえて売るわけですから、二兆円は国庫に入るわけですから、国庫は利益を受けますけれども、効用不効用を考えますと、はるかに不効用の方が私は大きい話だというふうに思います。
言いかえますと、国がこの
日本政策投資
銀行を二兆円で売るという話に等しい話だというふうに思います。もっと言えば、先ほど
大臣からも評価がございました、
日本政策投資
銀行がこれまで行ってきた貢献とかあるいは現有の価値からいたしますと、二兆円というのは随分安い売り物だなというふうにきっと政投銀の方々も思っておられるに違いないと思います。
愚かな話だとは思いますけれども、この完全民営化というのは既に決められた話だから、申し上げましたとおり、今さら
議論するつもりはありません。本当に申しわけない話だというふうに思っています。申しわけない話ですけれども、この完全民営化の流れの中で、
日本政策投資
銀行がこれまで行ってきた
役割を可能な限り、政投銀から出されているさまざまな資料でも、四つのDNAの話でありますとか今まで行ってきたサービスの話でありますとか、ありがたいことに、持ち続けたいという話であります。それを残していただきながら、かつ
日本政策投資
銀行をきちんと運営していける方策を考えなければいけないというふうに思います。
そこで、まず
小村総裁にお尋ねをいたします。
今までの
お話の中で、まないたのコイだからという
お話でございましたけれども、完全民営化後におきまして、既に決められた制限、特にもう
政府出資そのものがなくなるわけですから、資金調達のコスト高を初めとしてさまざまな制限はございます。制限はございますけれども、その制限の中で、
日本政策投資
銀行がまさに言われております四つのDNAを維持して、あるいはさまざまな
金融サービス、新
金融技術
開発力を生かした投融資一体となった中長期の
リスクマネーの供給など、まさに御行が示しておられる特色ある
金融サービスの提供を続けていただくために、これからできることで、今ある制限の中でできることで、必要な措置としてお望みになられること、考えられることを教えていただきたいと思います。率直にお考えをお聞かせいただきたい。
お願いいたします。