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近藤(洋)
委員 こういう発言を、少なくとも私は、与党の最高首脳の一人が記者会見でこのようなことを発言するのは、私は聞いたことがありません。
こういうことが
金融の信用をゆがめるんだろうと私は思いますし、これは中川秀直幹事長の資質の問題ですから、この
委員会で議論する話ではありませんけれども、ぜひ毅然とした態度を、福井総裁、あと任期が、再任されれば、後、さらに続くかもしれませんけれども、もうあと残り少ない今の現任期であるわけですから、ぜひ毅然とした態度をとっていただきたいものだ、こう思うわけであります。
さらに言えば、総裁、これまでの
金融政策、経済
財政政策、すべて、最初のツケは日銀につけてきた。プラザ合意以来、そういう歴史を繰り返してきたわけです。最初は日銀が動き出して、そしてその次、やっと次に
財政当局が動き出して、最初はそもそも認めない、その次、日銀にツケを回して、次は
財政というこの悪循環をずっと繰り返してきた。同じことだと思っておりますので、ぜひ毅然とした態度をとっていただきたいと思うわけであります。
そういう
意味で、やはり信用というのが、
金融政策というか、
財政政策もそうですが、信用というのが何よりも重要だと思うわけであります。
この中で、私、本
委員会で、見逃せない事案についてお伺いしていきたいと思います。
委員長のお許しを得て、
資料を配付させていただいております。
資料の一を見ていただきたいと思うわけですが、自由民主党に対するりそな銀行による融資の急増問題でございます。
この
資料一、自由民主党本部の政治
資金収支報告書からつくった
資料でありますけれども、党本部の借入金の概要であります。下が総額でありますが、二〇〇〇年に約六十三億円だったものが、二〇〇五年に八十億円にふえております。この中で特に注目をしていただきたいのは、その一番下のりそな銀行の
水準であります。
りそな銀行は、大和銀行、あさひ銀行の合併行でありますが、このりそなの
水準が、いっとき、二〇〇二年四億七千五百万円だったものが、何と十倍、二〇〇五年は十倍に膨れ上がっています。一気に膨れ上がっている。この間、ほかの都市銀行の融資残高は減り続けています。すなわち、りそな銀行が他行の融資を肩がわりしている、こういう
状況なんですね。実は、このりそな銀行の融資が急増した二〇〇三年、この年に、りそなに対する公的
資金の注入額が一気にふえています。これは年末の
数字ですから、りそなへの公的
資金注入がふえたその年に、一気に融資残高がふえている、こういう
構図なわけであります。
そこで、下の表でありますけれども、ではこの融資、担保があるのかなというので、これを
チェックしてみたんですが、自由民主党の資産でありますが、先ほど古本議員の
質疑で、自由民主党の資産、土地は借り物であるということでありました。したがって、上物だけであります。自民党の本部の資産の内訳は、これは収支報告書によりますと、千代田区の建物約十五億円、残り、車が数台、こういうことであります。見るべき担保、資産は十五億円に対して、総額八十億円の融資、こういうことでありますが、これは随分、大変外見上は異常な融資と言わざるを得ないんですけれども。
そこで
金融担当大臣、お伺いしたい。
りそな銀行による自由民主党本部への融資の条件、貸出金利、そして担保の有無、融資の期間、また、現在の融資残高についてお答えいただきたい。