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北村(茂)
委員 自由民主党の
北村茂男でございます。
災害対策特別委員会における
質疑の機会をお与えいただきまして、心から
感謝を申し上げます。
質疑に先立ちまして、一言申し上げておきたいと思います。
去る三月二十五日の
能登半島沖大
地震に対しましては、当日直ちに
溝手大臣、あるいは翌日には
平沢内閣府副
大臣、早速
現地視察をしていただきまして、心から
感謝を申し上げます。なおまた、去る二日の日には、
災害対策特別委員会の
木村委員長初め
各党理事の
皆さん、そして
委員の
皆さんを含めて、多数
現地調査をしていただきました。心から
感謝を申し上げますと同時に、
被災者の一人としても、今後の
対応について万全の
対策を講じていただきますよう、この際改めて冒頭に
お願いを申し上げておきたいと思います。大変ありがとうございました。
それでは、早速
質問に入らせていただきます。
去る三月二十五日午前九時四十二分に発生をいたしました
能登半島地震は、私
ども石川県内における
観測史上過去
最大となる
マグニチュード六・九、
震度六強の大
地震でありました。この
地震によりまして、
死者一名、
負傷者約三百名、建物の
損壊は、まだまだ十分把握されておりませんけれ
ども、現在のところで二千六百棟と言われているわけでありまして、また、電気、
水道等の
ライフラインの寸断や
道路の
崩壊など、極めて甚大な
被害が発生しております。
昨日現在の
避難状況は、
新聞報道等でも出ておりますけれ
ども、当初
避難された
人たちは二千三百名と言われていたわけでありますが、昨日
段階では何とか一千名を切って九百名
段階に至っているというふうに聞いているわけであります。
このようにして、残されたつめ跡は極めて大きく、我々
被災者あるいはその
地域に住んでいる者として、あの
地震によって私
たちが体験をしたあの
恐怖心は、いまだ体の中から抜け去ることができない
状況であります。
私自身、当日自宅で、
家内と訪れてくれた友人と
統一地方選挙等の話をしておった最中でありました。これまで私の
経験では
地震は揺れるものという
印象でありましたが、私は、今回の
地震をして、揺れるというよりも、振り回される、振られる
地震、そんな
印象を受けたところであります。もちろん、
逃げようなどと考える余裕すらありませんでした。うちの中のものは、もう倒れるというよりも飛んで歩くというような
状況でありまして、私
ごとでありますが、
家内が飛んできた書棚に頭を打ちつけるというような事態も起こったわけでありまして、こんなことは生まれて初めての
経験でありました。あのことを思うと、今もって我が身がおののくような、そんな気がいたします。
間もなくやってきた二回目の
余震、
震度五ぐらいでありました。そのときには窓をあけてもう逃げる用意をしておりましたけれ
ども、当初のときには、
逃げようあるいは逃げられるなどということは考えませんでした。
どういうわけか
家内は、私の
名前を呼ぶよりも、一度小さく家の中で飼っている犬の
名前を呼んだことが、私にとっては、終わってみては余りいい
印象ではありませんでしたが、そのことも全く後で気がついたというような
状況でありまして、本当に、身のよだつというんですか、そういう思いでありました。
そこで、今回の
地震によって、一日現在で申し上げますと、
家屋全壊は三百十六棟、
半壊が三百五十七棟、一部
損壊が千五百七十六棟、
死者一名、
重軽傷者は正確には二百七十九名、
避難所二十七カ所に現在九百四十名ぐらいが
避難をしているという
状況だと聞いております。
調査を終えた
住宅七千五百四十八棟の
応急危険度判定では、危険が千二百二十二棟、要注意が千五百六十一棟、問題なしが四千七百六十五棟という
状況でありまして、四百七十世帯が依然断水しているという
状況でもございます。また、
気象庁の発表では、今後一カ月のうちには五
弱程度の
余震の
可能性が十分あるということも言われているわけでありまして、まさしく気の抜けないこれからの日々を暮らさなければならないこととなっているわけであります。
私
どもも、早速翌日には、
安倍総理に、
県選出の
国会議員四名全員でもろもろの
対応策の
要請をいたしましたし、昨日も実は、
石川県知事と
一緒に、
安倍総理に今後の
対応についてつぶさに
お願いをいたしました。その際に、
安倍総理には何とか時間を割いて
能登入りをしていただいて、
意気消沈をして失意のどん底にある
被災者及び県民に対して直接励ましていただきたいということも強く
お願いをしてきたところであります。
さて、時間がありませんので、順次
質問をさせていただきたいと思います。
これまで
地元市町村からは、この
地震をぜひ
激甚災害に
指定をしていただきたいとの
要請が各所から届けられているわけであります。既に
大臣にも
お願いをしているところでありますけれ
ども、この
激甚災害への
早期指定について、その見通し、及び、
激甚災害の
指定を受ければこれまでの
一般災害復旧事業とはどこがどのように違うのかという
メリット等についても御
説明をいただければありがたいと思います。よろしく
お願いします。