○古賀(一)
委員 今の数字を見ても大変厳しい
状況が生まれている。先ほど生活保護以下の話をしましたけれ
ども、これもそうです。私の
地元で、九州です、福岡で、私は、ハイ・タクの組合の皆さんと、かなりしばしば
現状を聞いたり、意見を聞いたり、苦しみを吐露されたりしておりますけれ
ども、本当に月収十万に手取りなりませんよという人がたくさんいるんです。
きょうもここに来るとき、私は
タクシーで来たんです。もうわずかな六百六十円の一区間でしたけれ
ども、いつも聞くんです、どうですかと。給料、失礼だけれ
ども今手取り幾らですか。
地元では十万以下という人もおる。きょうお答えになった方は二十万。しかしながら、私は、月給十万で、
地元、田舎とはいえ大変だなと思う。
しかし、
タクシーの
運転手の皆さん、昔に比べれば、本当に低
賃金なんだけれ
ども、
サービスは私はよくなったと思う。もうあきらめなのかどうか、まあ、しようがないですよ、
お客さんどこですかと言って、割と昔よりも私は明るい感じもする。
そういう面では、
規制緩和の一部の
効果もあったのかもしれないけれ
ども、苦しいながらも、みんな、ここしかないんだと思ってやるのか、殺伐とした感じはない、それは救いなんですけれ
ども、それだけに、私は、今後の原油の問題、社会全体の問題から見て、やはりこの法案で終わりということじゃなしに、もっと、国民の足ですから、公共交通と言っているんですから。
スウェーデンは何か半分が
福祉タクシーだそうですね。もう福祉、介護関連の
お客さんが半分だそうです、スウェーデンは。これからはそういう時代になっていくわけで、やはり重要な、
地域、国民の、とりわけ困った人の足であるという中に、私は、運輸行政の一環として、これはやはり温かく、誇り高くとまでは言わないけれ
ども、しっかりと生活できる
産業として成るように諸条件を今後検討していただきたい。
規制緩和、
規制緩和と言ったって、私に言わせればちゃんちゃらおかしいと思っているんです。
規制緩和のあの特区なんというのは、私はもう本当に何が特区だと。私はしょっちゅう幾つかの特区を見て思います。逆にこれこそ
規制じゃないかと。本当にそう思いますよ。
もう一回言ったけれ
ども、もう一回言いますと、私の
地元でカブトムシ特区というのがあるんですよ。カブトムシおじさんというのがおりまして、私の友達なんです。家畜ふん尿処理法というので、今度、野外では野積みしちゃいけなくなったんです。屋根をつけないといけなくなった。ところが、その家畜のふん尿を野外へ置いておくと、塩分が薄められてカブトムシの幼虫が山ほど発生するんです。それをみんな子供たちに配っているんです。
これが、今度、
法律違反になりまして、屋根がない、今後こういうカブトムシのつくり方は家畜ふん尿処理法
違反だ。そこで、特区を申請したんです。そうしたら、小泉総理が、わざわざ、はい、あなたは今のとおりカブトムシをつくってよろしいという特区をいただいたんですよ。
こんなカブトムシのつくり方まで、できないと言って、許してあげる、特区だ、こんな上っ面の
規制なり
規制緩和論、特区論じゃない、本当の
意味で、何のために
規制があり、何のためにそれを緩和していくのかという原点をもう一回私は見詰め直していくべきだろうと思います。
タクシーは特にそうだと申し上げて、ちょっと具体論に入りたいと思います。
それで、今度、
講習をやることになっていまして、
講習の
修了をしなければ
登録にならない、こういう仕掛けになっておるわけですが、この
講習というのは具体的に、
地域が拡大するわけでありますが、どこが担当をするんでしょうか。
そして、もう一つ次に言いますと、
講習の
修了ということになっていますけれ
ども、これは何をもって
講習の
修了と
確認するのか。
この二点、ちょっと仕組みを教えてください。