○小宮山(泰)
委員 非常に長いお答えをありがとうございました。正直申し上げまして、恐らく、このことは何を示しているのかと言って今のお答えを当てろと言われると、
自立という言葉が出てくるのかと思うほどに長い御答弁で、すべては網羅しているとは思いますけれ
ども、この点に関してはどういったものを
目標にするのかというのは、私、先ほ
ども大臣も目を通されましたこの
計画提案の項目を見ますと、本当にさまざまな、
地域で
自立に対して、こういった
地域づくりをするんだ、
地方分権という中においてこういうふうな
自立を目指すというか、
地域はこうあるべきだということが、たくさんいい意見が出ております。ぜひこれは参考にしていただきたいと思います。
何でも網羅する、全省庁網羅しなきゃいけないという思いがあるのはわかりますけれ
ども、この点は今後この評価ということをとっていくにも非常に重要な点になると思いますので、ぜひお願いいたします。
ちなみに、私、きのう、エコノミストの五月一日・八日合併号を読んでいて、非常におもしろい二つの記事がございました。
一つは、森ビルで有名な森稔社長さんの言葉ですけれ
ども、「再開発等で都心部は賑やかになってきました。しかし、浅草など、昔からの街の賑わいが失われつつあります。」そういった
意味で、「私たちは六本木ヒルズなどを開発することで、これからの
都市再開発のひとつの解答を示したと自負しています。」という、ある
意味、大規模開発や、昔のものとか今あるものの価値観ではなく、新しい価値観をとっていこうという言葉。
そして、関連が必ずしもないんですけれ
ども、「ローマとヴェネツィアに学ぶ経済
発展の条件」ということで、インタビューを塩野七生さんが受けていらっしゃいます。この中において、「強国マケドニアの王フィリップス五世は言っています。
自立した市民の数が多ければ多いほど、その国は強く、」ということを書いていらっしゃいます。非常にいろいろなことをこのローマの記事からも私も思うことはございます。
本当の
意味で
自立というのは何なんだろうか、そして
地域で息吹いてくる力、そしてそれを受け入れていき、そしてその
地域の人として
自立する力をつけていくということが非常に大切だなということをこの二つの記事から思いましたし、そして、価値観によって随分と物の見方というのは違うんだなという思いをしております。
そこで、
プロジェクトごとの投入
予算額の評価が示せるようにぜひしていただきたいと思うんですが、先般も質疑がありましたけれ
ども、各省が横断的にかかわる
中心市街地
活性化事業や
都市再生
事業の例では、各省がどれだけ
予算を投入し、どれだけ成果を上げてきたかという
質問をさせていただいても、残念ながら明確な答弁を得られることはできませんでした。
大きな旗を振っていらっしゃるという思いをされているというのはわかるんですが、この法案でも、この新法の中で、先ほど言った知恵の
部分で、
広域的
地域の
自立・
活性化、
予算が簡単には三百六十億、支援
制度で使われるという点もございます。これだけあれば夕張市の再建はすぐにできてしまうという思いもするし、統一
地方選で
地域に帰られた多くの皆様は、恐らく久しぶりに
地方自治体や自分の町の財政
状況の話が随分と出てきたら、その財政規模を考えてみますと、この
活性化の体系に記された関係だけでも五項目で九千八百七十八億円あります。そうやって考えると、本当に大きな
予算を国は扱ってはいますし、しかし、もとの出るところは
国民一人一人、それは市町村で住んでいる方もすべて一緒で、
国民であります。
そうやって考えますと、この評価というものが今後非常に重要になってくると思うので、内部の取り組みとか、今までシステムというものがなかったから旗を振るだけしかできなかったんだと思います。しかし、もう一歩、大きな枠組みを変えていくというのに際しては、それだけではもう済まない状態に入るんだと思っております。今回の
地域活性化政策について多くの
法律が予定され、多くの
プロジェクトが
計画されることになっていきますので、
地域活性化策の推進に関する
検討チームの取りまとめ役として、内閣官房でしょうか、各
プロジェクトに投入される各省の
予算、そして各
プロジェクトの進捗
状況、評価が明確に示せるように今後
対応していただきたいと思いますが、その点の御見解をまず伺わせていただけないでしょうか。