○長安
委員 ありがとうございます。
まさにそのとおりです。今各
業界の業績を見てみると、やはり
公営ギャンブルと言われるものは、極端に表現すればじり貧、つまり縮小傾向にある。一方で、パチンコ
業界は年々伸びていっているわけであります。
私は、そういう
意味では、この
公営ギャンブルが今まで、
先ほども申し上げましたが、地方自治体に貢献してきた、我々の福祉増進に貢献してきたという観点からすれば、当然また頑張ってほしいという思いでおります。そのときにまずしなければならないのは、今申し上げました、パチンコ
業界が急激に伸びている、どうして伸びているのかという分析を私はしなきゃいけないんだと思うんですね。
私はパチンコ
業界の回し者でも何でもありませんけれども、やはり今私の
地元でも多くの店舗があります。そういう
意味では、アクセスがいい
業界が伸びていくというのは当然だと思いますけれども、それ以上にさまざまな要素があると思います。
例えば、昨今、駐車場で赤ちゃんを放置したなんという
事故があったりすると、それは何していた、パチンコに興じていたというような報道が以前もございましたけれども、つまり、女性が行ける娯楽になっているということだと思います。実際、
カップルで行かれている方なんというのも多い。つまり、男性だけではないというのは、実はおしゃれ感覚になっている
部分があると思います。
一方で、
公営ギャンブルの場合、一時に比べますと確かに女性客はふえております。でも、パチンコという勝ち組
業界から見てみると、まだまだ女性客の比率が低いのではないかなと思っております。
それと、
先ほど大臣からも
お話がございました、
重勝式導入によって、
言葉を悪く言えば、射幸心をあおるというか、もう少しエキサイティングなという表現の方が正しいのかもしれませんけれども、
改正を行うんだという
お話がございましたけれども、確かにそういった取り組みは必要だと思います。
一方で、この競艇というものの仕組みとパチンコというものの仕組み、つまり、遊ばれる方の感覚がどうかということもぜひお考えいただきたいのは、競艇というのは、例えば百円で
舟券を買ったとします。その時点で
収益として二五%まず取られるわけですね。残りの七五%を配当しますよという仕組みになっている。
一方で、パチンコ
業界というのはどうなっているかといいますと、パチンコでもスロットでも同じなんでしょうけれども、コイン一枚二十円で売りますというやり方をしております。つまり、千円で五十枚。でも、その時点では幾らも店は取り分はありませんというか、ピンはねしませんというか、
収益を取りませんという仕組みをとっている。
今ですと、店によっていろいろな種類があるそうです。つまり、そのコインを持っていくとまた二十円に戻してくれる、つまり等価交換。それを経験してしまうと、お客さんからすると、お店はあたかも我々のお金をピンはねしてないんだなという印象に陥るんですね。実際は、でも、お店が設備投資をできる、従業員を雇えるということは、全体のパイで見れば、幾らかは当然
収益として上がっているわけですけれども、個々のお客さんにとってみれば、最初から、頭から二五%取られるという競艇とちょっと感覚が違う。そこがやはり、若い
方々の遊ばれるときの印象は違うんじゃないのかなという気が私はいたします。
それと、昨今、そういった娯楽
業界では、パチンコだけでなくて、従業員の
教育というものがよく言われます。つまり、サービスです。お客様に対して、心地よく遊んでもらえる環境にあるかどうかだと思います。
そこも、やはりこれから競艇
業界も、
施行者がそういった
教育にもお金を投資できる、また、
カップルでも遊びに来ていただけるようなおしゃれな、清潔な場内運営ができる、そういったものにお金を注ぎ込める環境をつくっていくということが私は重要だと思っております。そういう
意味では、当然、
売り上げをまず上げなければならない、
先ほど一番最初に申し上げた話でございます。
この競艇の
事業振興ということに関しては、競艇
事業推進協議会という組織で議論をされているわけですけれども、これは
大臣御存じのように、常設ではなくて非常設です。この競艇という
事業を持続的に成長させていくためには、常設じゃなくて非常設な組織が議論していて果たして他
業界に勝てるのか。
今の世の中は、もしかしたら政治の、選挙という世界もそうかもしれません、マーケティングというものの重要性が増しております。そういう中にあって、市場の動向をつかみ、どのような対策を打たないといけないか、機動的にいかに打っていくかということが問われる時代にあって、このような非常設の組織が議論していくというだけでは不足しているのではないかと私は感じるわけでありますけれども、
大臣、御所見をお伺いしたいと思います。