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笹木議員 お答えをします。
連休中に行きまして、これは民主党としての
調査団ということで、当然、
イラクのこの特別
委員会の審議、そのためにしっかりと実態を見ないといけないということで、遊びに行ったんじゃないわけで、国会の審議のために行ったわけですが、非常にびっくりしたのは、
先ほど神風
委員も
お話ありましたけれ
ども、全く情報が開示されない。後で他の
委員も
お話しになると
思いますが、大体、
輸送実績について、こういう黒塗りの部分ばかり見せているわけですね、国内においても。そして、現地に行って実際
自衛隊の方にも
お話を聞いても、内容は言えないと。しかし、いや、実際にアメリカの兵隊の方は運んでいるでしょう、あるいは武器も運んでいるでしょう、否定はしないわけですが、そういう押し問答が続く。
そして、
イラクは、
先ほど、与党の何人かの方が何年か前に調査に行った、今は
治安が非常に悪い状態ですから
イラクには入れない、それはしようがないでしょう。特に政治関係の者は入れないという、これもしようがないでしょう。しかし、
クウェートにおいて、例えば
外務大臣あるいは国防
大臣がうまく日程が合わなかった、普通ならそれで、かわりの方のアポぐらいは当然
外務省が設定できると思うんですが、それもしない。こうしたことが非常に腹立たしい。全く、余り
思い出したくない不愉快な
思い出ですが、こういう点があります。
これはこの国会での審議においても同様だと
思います。言ってみれば、
国民に実態を知らせる、あるいはこの国会報告、これもこの
法律の前提のはずです。シビリアンコントロールの前提。しかし、それを全く伏せている。これは、国防にとっても、
国民の参加意識、これは基盤なはずで、それにふたをしているというのは国防の基盤を崩している、そう
思います。
実態について、しかし、そういった実態ではありましたが、もちろん個人的なつながりでいろいろな方に
お話を聞くことはできました。
先ほど、いろいろ今非常に深刻な状態だと与党の方も言われていますが、
イラク戦争以前はどうだったか。
テロでの
イラクでの死亡者は、二〇〇一年と二〇〇二年には年間平均五人です。今何人なのか。六千人以上、この三年間で。負傷者は一万人を超えている。しかも、これは死体が、実行犯がだれかがわからないようなのが、二〇〇三年が八八%、二〇〇四年が八九%、二〇〇五年は九一%、捜査とか警察機能が一切機能してないわけですね。
では、この状態は一体どうして来たのか。簡単ですよ、理由は。アメリカが、大量破壊兵器がある、アルカイダとのつながりがある、だから戦争をやると言って、戦争をやってみたら、終わって、
二つとも全く根拠がなかったわけでしょう。これに対して
イラク国民の反発が非常に強くなっているわけです。しかも、アルカイダだけじゃなくて、ほかの
テロに若干のつながりがある方、
テロリストに若干
協力する方も全部敵だと言っている、ブッシュさんが。それで、人民の海をつくって
テロリストが
国民の中に隠れやすくなってしまったわけでしょう。
そして、占領統治、これは
日本の
外務大臣が、アメリカの占領は、統治は非常に幼稚だったと言っています。あるいは、
日本の
防衛大臣は、あの戦争は間違っていた、あるいは、
日本は、
政府は支持していなかったと、この特別
委員会の最初の
委員会の審議でもまだ言われているわけです。支持していなかったと二回言われています。これは、本音では間違ったと思っているんだと
思います。
外務大臣も、占領政策、統治が、アメリカが失敗だったと思っているんだと
思います。
では、今の現状がどうか。一方では、民間航空機、
日本以外の五カ国は民間の飛行機を飛ばしているわけですね。アメリカ以外に対しては、民間に対してはそういう状態があります。
結論として、これだけ悪化した、しかし、それに対して警察機能、捜査機能が全く機能していない、それに対して
協力することは
日本としていろいろあるはずだ、それが全くやれていないのが今の現状、これが現状だと
思います。