○
山井委員 これから四十五分にわたって質問をさせていただきます。
最初に、例によって、本当に現在、
労働法制の
審議に勝手に入っていられることに関して強く抗議を申し上げたいと思います。
長
妻議員の質問で、おとつい、千四百三十万件という新たな宙に浮いた
記録、その問題が明らかになりました。今の柚木
議員の質問に対する
答弁を聞いても、何と、この国会中にその一千四百三十万件の
記録にどう対応するかは
答弁ができないと。まさか、そういう状況の中で参議院でまたしても強行採決をされるのではないですね。
また、これは衆議院の強行採決前からずっと要望しております、特殊台帳のマイクロフィルムとコンピューターデータの三千件のサンプル調査の結果、これもまだ出てこない。きょうの午前中の
理事懇では、
谷畑筆頭が来週火曜日の午前中に出すということをおっしゃっておられましたけれ
ども、それもまだ出てきていない。そしておまけに、報道によりますと、安倍総理が帰国になったらまた新しい
対策を発表される。衆議院の社会保険庁改革そして消えた
年金の
審議、終わったどころか、ますます
審議をせねばならない点が続々出てくるじゃないですか。そしてまた、おとついも私、数人の実際に
年金記録が今消えてしまっている、見つからない方の
お話をしましたが、
柳澤大臣の
答弁はすべて、第三者機関が判定します、判断します。その第三者機関の判断基準はといえば、まだ未定であると。
今、民主党の消えた
年金一一〇番に連日多くのメール、ファクス、電話、
手紙が届いております。大体五十歳以下ぐらいの方はメールで、そしてやはり御高齢の方はメールが使えないから直筆の
手紙で、自分の
年金手帳、カラーコピーを張りつけてくださって、自分の
年金記録がいかに消えているか、払ったはずなのに未納扱いされて、何度社会保険事務所に行っても証拠がないからと却下されている、そういう切々たる
手紙が山のように届いております。読んでも読んでも、まだこれで数日分です。きのう届いたものは処理し切れませんから、まだ私も目を通しておりません。そして、この
方々が書いていられるのは、やはり第三者機関の中身がわからないから、自分
たちが補償されるのか救済されるのかさっぱりわからない、そして、今の政府・
与党案ではグレーゾーンが多過ぎて解決策になっていないという悲鳴がここに届けられているわけですね。
きょうは武見副
大臣にもお越しいただいておりますが、武見副
大臣の質問にまで行けるかどうかわかりませんが、このことについてお伺いをしていきたいと思います。
そして、
柳澤大臣、武見副
大臣にぜひ御理解いただきたいのは、私、何人もの
議員やスタッフ、秘書の仲間で手分けして読んでいるんですが、本当に頭が痛くなるんです。例えばこの方も厚生
年金が二年間未納になってしまっている。この方も
国民年金が四年間未納になってしまっている。そして、言い出したら切りはございませんが、本当に非常に深刻な事態になっております。こういうふうな中で、月に一万円受け取れなくなったとしても年間十二万円ですから、二十年間、平均寿命ぐらいまでお生きになられたら既に二百万円ぐらい、そして長い期間の人でしたら五百万円ぐらいなんですね。
例えば、このメールの方はお母さんががんになっていられる、メールも送れない、だからかわって娘さんがメールを打ってきた。二十年以上
年金を掛けてきて二カ月ほど未納の時期があったので、区役所の人からこれだけ払ったら
年金がもらえますと言われて二カ月払った。ところが、六十五歳に、ではもらいに行こうと思って行ったら、いや、その二カ月払っておられませんよと言われた、二十五年に達していないと。それで、
領収書も紛失したようですが、紛失したと。そして
申請の役所に、窓口に行くと、おたくは掛けなければならない時期に二カ月支払いされておりませんので支給はできませんと、けんもほろろの対応でしたと。
そして、この方は、
年金がもらえないんだったらせめて掛けてきた分の
保険料だけでも返してほしいと。がんだけれ
ども、がん保険も未加入で苦しんでいる。これ、二カ月未納になっているかなっていないかで天国と地獄じゃないですか、
国民年金をもらえるのと一切もらえないのと。二十年間でいったら、五百万、一千万ぐらいの違いになりますよ。
こういう
手紙やメールも、こちらに来ておられるお年寄りの方も、五百万円、未納の関係で、もらえるべきものがもらえていない。私は本当に頭が痛くなるんですよ。五百万円、二百万円、そんな額かと思われるかもしれませんが、繰り返しになりますが、未納期間があって、一カ月に一万円でも二十年で二百万円を超えるんです。一カ月二万円ぐらい違ったら優に五百万円を超えるんです。その二百万円、五百万円、
保険料を払ったはずなのにという悲鳴がこれだけ、今読み切れないぐらいに民主党に寄せられている。
言うまでもなく、
年金というのは
老後の
生活保障の柱であります。本当に、これは何としても、まじめに払った人の
年金は保障せねばならない。今、日本の国の
老後の安心というのは最大の危機に瀕しているというふうに私は思います。
にもかかわらず、
先ほど柚木
議員の話にもありましたが、きょう早朝からチラシをまかれて、そのことには私は敬意を払います。しかし、まさに柚木
議員が
指摘されたように「お問い合わせには真摯に対応します。気になる方、心当たりのある方は、お問い合わせください。」、まだこの期に及んでも待ちの姿勢じゃないですか。柚木
議員が
指摘したように、私
たちは五千万件に対してこう対応します、気がつかない方に関してもこう対応しますということを、ここまで問題になって、社会保険庁のミスが大きくなった以上は打ち出していくべきではないかというふうに思います。今読み上げさせていただいた末期がんの方も、もう御自分は身動きがとれないわけですよ。気になる方はお問い合わせくださいといっても、そういう待ちの姿勢じゃだめなんですよ。
武見副
大臣にお伺いしたいと思います。
このような状況に関して、いつも
柳澤大臣に聞いておりますので、副
大臣、いかが思われますでしょうか。