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冨岡委員 おはようございます。自由
民主党の
冨岡勉でございます。
きょうは、
労働基準法の一部を
改正する
法律案、特に長時間
労働という
観点から
質問をさせていただきたいと思います。
まず、今、
鴨下先生おっしゃっていたように、きのう我々は、徹夜とはいかないまでも、長時間
労働になってしまったんですね。やはり、昼ぐらいから非常に調子が悪くなるんですね。それで、この
法律にある
割り増し賃金をよこせとは言いませんけれ
ども、何とかしてくれないかという
一つの気持ちを、
皆さん多く持たれているんじゃないかと思います。
そこで、これが
常態化しているような職種、
医師の
対策、
医師不足の元凶とされている
過重労働についてスポットを当てて、きょうは
質問をさせていただきたいと思います。
実は我々も昨夜、そういう
状態になったんですけれ
ども、これは記憶に新しい
事件として、私は
長崎に住んでおりますが、
長崎市長が二発の凶弾によって倒れられ、亡くなられた悲しい
事件が最近起こったわけでございます。非常に憤りを感じるとともに、
銃刀法の
規制等も考えているところであります。
〔
委員長退席、
伊藤(信)
委員長代理着席〕
そういった面とはまた違った切り口からこの
事件を見てみますと、まず、その日の午後の七時四十八分に撃たれています。それから
救急車が来て大学に運んだわけでございますけれ
ども、当時の
江石教授、
心臓血管外科、お話を聞きに行ったんですけれ
ども、その日は朝の八時ぐらいに出てこられて、八時過ぎに一報が入ったわけなんですが、そろそろ帰ろうとしていたときに
救急車で
市長が搬送され、これが八時ちょっと過ぎでございます。
それからどういう対応がなされたかというと、
緊急手術、実際はもう即死の
状態ではあったみたいですけれ
ども、一応、
体外心、いわゆる
心臓の、修復するためにシャントみたいのをつくるわけなんですけれ
ども、そういういわゆる
医療処置をされまして、残念ながら、午前の二時半ぐらいに亡くなられております。
その間は、もちろん
医局員、それから
看護師さん等はてんてこ舞いの
状態になっているわけなんですが、
記者会見をされたのが午前の四時半です。私もそれを見ておりました。
それから
法医解剖というのをやっています。
法医解剖は主治医が付き添わないとできないわけなので、これが行われたのが早朝になります。
法医解剖が終わったのが十時ぐらいで、私もそのときちょうど駆けつけて、
法医の霊安室まで行ったんですけれ
ども、そのとき、当直の
先生が一人おられましたか、あとはやはり
診療に帰られています。
外来診療でございます。
江石教授も、
教授ですから
外来を診ている。そして、その日の
江石教授のやられたことは、
外来が終わって、いろいろな
診療をやられて、たまたまその日、
二つの
学術集会があったということで、それで夜の十時ぐらいに帰られたということです。
考えてみますと、朝出てきて、くるっと夜回って
夜中の八時、丸一日して次の日の十時ぐらいということになりますと、三十八時間の
勤務ということになります。大変な激務でございます。これは、
教授がいないとやはりできないということですね。
医局員もそういうことになってしまいまして、結局は、次の日の
手術は延期したそうでございます。この延期というのは、患者さんにとっては大変なことです。
そこで、三次
救急病院につきましては、こういった
超過勤務の
実態が見受けられるのは当たり前のことなんです。この
実態についてどのように認識しているのかを、まず簡単に御説明いただきたいと思います。
〔
伊藤(信)
委員長代理退席、
委員長着席〕