○長妻
委員 これも
国民の皆様、誤解されていますよ。
大臣、これはいつ知ったんですか、受給者も見られないというのは。
大臣も御存じなかったんじゃないですか。インターネットで、被
保険者は見られるのに、何で受給者が納付履歴一覧が見られないんですか。
社会保険庁の事務の方に聞いたらば、一回、
年金受給額、金額を裁定のときに了解して判こを押したから、判こを押した人にはそんなものは見せない、そういう
趣旨の発言をされていましたよ。こういう実態も御存じなくて、何で
議論を打ち切るんですか。
そして、非常に重要な問題を申し上げます。解決策として大変重要な問題です。消えた
年金記録、これを復活させようということでございます。
今、紙データは、
国民年金はほとんど捨ててしまいましたけれども、特殊台帳はあります。あるいは、普通台帳も、実は捨てずに、各
社会保険事務所で持っておられるところもあると聞いております。つまり、通知をまじめに守らなかったのがよかったわけです。
そして、もう一つ。自治体には被
保険者名簿という、
国民年金の納付
記録のある手書き台帳、これも、一部捨てられていますけれども、あります。そして、厚生
年金は、手書きの原票、手書きの納付
記録がある名簿、これはすべてマイクロフィルムに保管されております。それをすべてコンピューターと照合して、コンピューターのデータの誤りを正す。実はこれが非常に重要だ。
つまり、五千万件の
統合できないデータも、データが壊れている可能性が大変大きいんです。三十万件の生年月日が入っていないものも、事務方の方に聞くと、いや、紙データ、紙台帳で生年月日が入っていないものはない。つまり、三十万件が入力ミスの可能性がありますよ。すごい入力ミスがありますよ。五千万件も、データが補正されてスムーズに
統合できるようになる可能性も高いんですよ、この対策が。
そして、もう一つ。今あなたはコンピューターの中に入っていません、証拠を持ってきてくださいと言われる。私は、この原始時代のようなやり方に本当に耳を疑いました。今、
社会保険庁は、自分が、例えば私が、自分の
記録の手書き台帳がどこの事務所にあるのか、自分で捜さなきゃいけない。引っ越しを複数している、あるいは会社の本社の所在地や、事業所がどこで届けたか、転職された方もおられましょう、全部自分で捜して、事務所を渡り歩いて、私のマイクロフィルムはありますか、一個一個訪ね歩いて聞く。こういうことをされているんですよ。御存じですか、
大臣。
そういう意味では、まずは、自分の台帳がどこにあるのか、コンピューターに索引簿を入力して、どこにあるのかが一目瞭然でわかるようにする。こういう仕組みがないじゃないですか。個人の労力で手書き台帳に当たるのも大変ですよ。そういう対策も
議論がないまま、ふたをする。
そして、一番いいのは、コンピューターの中身と正していくというのが、私は非常に有効な、大きな、残された対策だと思います。
政府はやるようなことを言っておりますけれども、期限が全く示されていない。
前回も、
柳澤大臣御記憶でしょう、先週の金曜日。私はこの対策の期限に非常にこだわるんです。どんどん今、少ない
年金で、亡くなっておられる方はいっぱいいると思いますよ。一刻も早くやらなきゃいけないんです。この対策がすべてのスタート点なんです。
つまり、
社会保険庁の中の
記録を全面的に正しくしてからいろいろなスタートが始まるんですよ。お知らせしたり、五十八歳通知の加入履歴だって、ねんきん定期便の通知だって、間違った通知を送ってもしようがないんですよ、
記録を。まず中を正す、この対策です。
これは
大臣、期限がない対策というのは、何度も
国会で私はだまされていますよ、
政府に。期限を言わないで、やる、やると言って、うやむやになった。こういう悔しい思いを何度もしています。
大臣、もう先週の金曜日ですよ、私が問い詰めたのは。その後いろいろ聞いて、もう大体のめどぐらい立てていなければ、きょう
採決なんて絶対許しませんよ。