○坂口
委員 そこなんですけれ
ども、
厚生労働省の中にできておりますその研究班というのは、インフルエンザの随伴症状について検討する研究班だったわけですね。別にタミフルの副作用をそこで調べるための検討会といいますか研究班ではなかったわけですが、このタミフルの副作用の問題を、何か想定外の問題をそこに持ち込んだという感じがしてならないわけです。
本来ならば、その製薬
会社なり販売
会社なりがみずから解明をしなきゃならない問題だと思うんです。外部の先生方を集めて、自分
たちで、公正に、国民の皆さん方から信頼をしてもらえる結論を出すべきであった。だけれ
ども、それをさせずに
厚生労働省の研究班、その研究班は別の趣旨でつくった研究班であるにもかかわらず、そこがタミフルの問題を引き受けさせられたといいますか、
厚生労働省がそこでやってくれというふうに言ったのか、あるいはその製薬
会社の方が、自分
たちがやったら信頼がなかなか得にくいから、ひとつ公的な第三者機関でぜひお願いをしますというふうに言ってきて始めたことなのか、そこが明確でないんですね。
それで、この研究班の先生にしてみれば、タミフルの問題をやるために集められた人ではなくてインフルエンザの随伴症状についての研究をするために集められた先生方ですから、それは降ってわいた話だと思うんです。タミフルの話をそこでやらなきゃならなくなった。それで、
厚生労働省の方はそれに対する財源は用意されていたかというと、四百万しかなかった。四百万でやれというふうに投げられた。そうすると、この研究班の先生方は、何とかしてこれはやらなきゃならないし、お金はないしというので、どうするかという話に多分なってきたんだろうと思うんです。
私個人は、本来、これは製薬
会社がすべて自己
責任で解明をしてきちっとすべき問題というふうに思っています。ところが、そうではなくて厚労省が引き受けて、そしてこの研究班に投げた。寄附金が流れていたとかなんとかという話が出ておりますけれ
ども、この研究班の先生方にしてみれば、それはその研究班の先生が所属する大学があらゆるところからこの研究費を受けておみえになるわけでありまして、それはそれで研究をしておみえになるわけですから、別にそれとこれとは関係のない話なんですね。だから、大変迷惑な話ではないか、この研究班の先生方にしてみれば。
六千万の問題に至りましては、これは、文部科学省が所管しております情報・システム研究機構、ここで統計的なことをやるということになって、ここに投げられた。ですから、そこにお金が要るというので、ここに製薬
会社からのお金が入ったということですね。だから、この研究機構から、その下にあります統計数理研究所の方にそのお金が行って、ここで検討をされている。だから、ここに所属しておみえになる先生にもこれは関係のない話なんですね。それが、何かこの先生方が個人でその研究費をおもらいになって、そして何か話がゆがめられているのではないかという疑惑が持たれるというのは、これは少し話が違うのではないか。
厚生労働省の方が想定外の問題をこの研究班に投げたんですから、もう少し
厚生労働省の方が
責任を持ってこれを
処理していただかないと。
厚生労働省が先日、三十日に発表になりました文書を見ますと、先生方が言われたのでやむなくそれを引き受けたというストーリーになっているんですね。それで、本来ならばそれをきちっとそこで断るべきだったけれ
ども、断らなかった
厚生労働省が悪かった、間接的に我々も
責任がありますというようなストーリーになっている。でも、それは間接じゃなくて、直接、丸々
厚生労働省がこの先生方と
相談をして、それじゃ金がないからどうしたらこれをやっていけるかというので話をしたことでありますから、この先生方をスケープゴートにするような言い方は私はよくない。こういうことをいたしましたら、これから
厚生労働省に協力してくれる先生方はいなくなってしまうのではないかと私は危惧をいたしております。時間も来ておりますから、特別に答弁はよろしいですけれ
ども、ここは気をつけていただきたい。
そして、そのもとをただしていきますと、それは、一番
責任があるメーカーや販売する
企業にきちっとそれをさせなかったところからスタートをしている。そうではなくて、なぜ
厚生労働省の研究班が引き受けたのかということが余り明確でない。先ほど御答弁を聞きましたけれ
ども、そこがどうもすっきりしない。そこがすっきりしないものですから、先までだんだんだんだんと話がすっきりしないようになっていて、最後はその研究班に所属しておみえになりました先生方に何か
責任があるかのごときストーリーになってしまっている。そういうつもりは
厚生労働省はないかもしれませんよ、しかし、結果としてそういうことになっている。
これは少し、
責任は
責任として明確にしてほしいと思いますし、先生方に押しつけるというのではなくて、
厚生労働省がそういうふうにその最初のスタートのところでそうお決めになったらお決めになったで、それでいいと思うんですね。製薬
会社にやらせたのでは国民からの信頼を得ることができ得ない、それならかわって
厚生労働省が研究班をつくってそこでやりますということを言われるのならば、それはそれで
一つの見識だというふうには思いますけれ
ども、それならそれなりのお金も用意をしなきゃならなかったけれ
ども、金の用意はしていなかった。それでどうするかということになって、製薬
会社から寄附金を受ける。寄附金を受けるというよりも、本来、その製薬
会社がすべてを持って、私
たちがやらなきゃならないことですけれ
ども、私
たちがやったのでは国民の信頼を得ることができませんから、費用はすべて負担をいたしますから、どうぞひとつ
厚生労働省お願いします、こう言うべき筋合いのことではなかったかと私は思っております。
所感を申し述べて終わりにさせていただきたいと思います。ありがとうございました。