○三井
委員 まさに今局長がお答えになりましたように、私の持っているデータでは、二百万円前後というのがもうほとんどなんですね。そうしますと、今
お話しされましたように、特例一時金は二十万円前後です。ですから、やはりこういうきちっとしたデータを把握しながら、そして、この特例一時金というのは、今、五十日からいきなり三十日にする、その中をとって四十日だと、余りにも短絡的なことをすべきでない。そのことを大いに反省していただくと同時に、これは五十日を継続すべきでないか。
そして、田名部
議員が
大臣に御
質問されましたように、当分の間ということで、その当分の間というのはいつまでですかという御
質問をされていましたけれ
ども、私たちも本当に、当分の間というのはいつまでなんだろうと。例えば、五十日は三年間やりますよ、
園田議員も
質問していましたように、きちっと受け皿ができた、ある程度通年
雇用が解決された、そういうことであれば、私たちも、あるいは北海道の季節
労働者の方も納得するんじゃないでしょうか。
そういうこともなく、常に私は厚労省に申し上げたいことは、例えば療養型病床群もそうです。三十八万床から十五万床に減らす、二十三万床
削減する。余りにも、激変緩和と言っていいのかわかりませんが、こういうようなことを常にやり過ぎだと私は常々思っているわけでございまして、まさに北海道の経済にも影響しますし、また、今北海道も、特に夕張問題を含めて大変景気が悪いんです。そういう中で、この特例一時金というのは季節
労働者にとっても大事な、
生活にかかわってきているわけでございますから、ぜひまた御
検討していただきたいと思います。
そこで、皆さんのお手元にあると思いますけれ
ども、北海道で申し上げますと、これは東北六県との比較を対比したものを出させていただきましたが、十月ぐらいが山としますと、一月、二月というのはまさに谷なんですね。一四・五%ぐらい工事があったものが、一月、二月になりますと三・九。十年度は、若干山が高いですけれ
ども、谷が低い、こういう
状況になっているわけでございます。
この中で、本当に、先ほど私も
冒頭に申し上げましたけれ
ども、例えば通年で工事をやるということになりますと、一割、二割は高くなってしまう。民間の事業もなかなかとれない。特に、今、公共事業が
削減される中で、公共事業も減ってきている。そういう実態も大いにやはり検証していただきたいと思っております。
そこで、
雇用保険の制定されたときの附帯決議について御
質問したいと思います。
この季節
労働問題は、もう私もずっとかかわってまいりましたが、歴史が長くて、昭和四十九年からですから約三十年近くになるわけでございます。私もそのころをよく存じていませんが、これは極めて重要な
課題としてこれまで
議論されてきたわけですけれ
ども、聞きますと、当初九十日ということだったのが五十日になった。今回は五十日が三十日。まさにそういう中でどんどん日数が下げられてきているということがございます。
そこで、昭和五十二年の
社会労働委員会において、
雇用失業対策に係る
参考人質疑という中で、その議事録によりますと、
参考人の方がこのように述べているんです。
北海道の場合、債務
負担行為、つまり前倒し事業です、などで早期に仕事を出して、一年間働けるようにしてもらいたい、これは北海道民のだれしもが願っているところでございます。私
どもは、
失業給付だけに頼って
生活したいというふうには毛頭
考えておりません。冬期間も何とかひとつ内地のように通しで働きたい、そして安定した
生活をしたい、これが私
どもの心からの願いでございます。このような意見を切々と訴えておられるわけでございまして、季節
労働者の皆さんが、今も同じでしょうけれ
ども、働けるところがあれば本当に働きたいという思いがあるわけです。
そこで、昭和四十九年のこの
雇用保険法成立当時の附帯決議が、
政府は、
雇用保険制度の適切な運用を図るため、次の事項を実現するよう、なお一層
努力すべきであるということが第一番目の項目に書いてございます。短期
雇用特例被
保険者の特例
制度の実施に関し、通年
雇用の促進、農業政策その他の産業政策、地域政策を総合的かつ強力に進めることとあるわけでございますけれ
ども、これは、季節
労働を解消するため、通年
雇用、つまり、季節
条件にとらわれず年間を通して就労できる環境を
政府の
責任においてしっかりやりなさいという
意味だと思います。
お手元にありますように、その附帯決議を添付させていただきましたが、これについて、
大臣、この特例一時金の見直しの大前提であります通年
雇用化の問題、この
制度が、先ほど申し上げましたように、創設以来、
課題になっているわけでございますけれ
ども、この三十年間、通年
雇用化に向けてどのように取り組んでこられたのか、また、どのような
努力をされてこの問題について解決したのか、お答え願いたいと思います。