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赤羽分科員 公明党の
赤羽一嘉でございます。菅
大臣には大変お疲れのところ恐縮でございますが、地元の問題を中心に三十分間
質問をさせていただきたいと思います。
まず、実は我が政令都市の神戸市の北区の中にある
地域がございまして、その
地域は、実はライフラインの上下水道とか交通機関が非常にプアな状況にある、極めて特殊な
地域なんですが、そのことについて、まずちょっと御紹介をしながら、
総務省だけではないんですが、関係の厚生労働省、環境省も来ていただいておりますので、
質問をさせていただきたいと思います。そのやりとりを聞いて、最後に御感想なり
総務省としての見解を聞きたいと思うんです。
実は、私の神戸市北区、六甲山脈の裏側に、北区に所在するんですが、西宮市の飛び地に約五十ヘクタールの開発された
地域がございまして、これは実は昭和四十四年に別荘地として許可を受けて開発された。それで、ちょっといろいろな経過がありまして、昭和五十一年から造成工事の完了
検査を受けたんですけれども、その完了
検査が一部不合格だった。完了
検査が不合格、完了していないんだけれども、実は、五十三年の十月に、土地をもう既に買った購入者に対しましては、旧住宅地造成
事業に関する法律、いわゆる住造法十三条に基づいて、神戸市が建築承認を開始したんです。それで、別荘地ということでかつて昭和四十四年に開発をどんどんしたんですが、今は四百五十世帯住んでいる、結構な住宅地になっているんですね。
ところが、住宅地でありながら、神戸市から相当離れているものですから、進入路は西宮の市道になっている。小中学校も西宮市の学校に行っている。電話は宝塚市にお願いしていて、交通手段は実は公営の交通手段はない。
重要なライフラインである水道に関しては、これはいろいろないきさつがあって、当時は、将来、神戸市もここは水道を開発する意図はないというようなこともかつて開発
事業者に言ったんですが、この開発
事業者も、結果としては極めていいかげんな、実態としてはもうほとんど、存在はしているけれども機能はしていないようなところでありまして、最初は、自分
たちでちっちゃなダムをつくって水道を起こしたんですけれども、水質保全なんかの問題もあって、水道も実は西宮市から分水を受けているんです。西宮市から分け与えてもらっている、それもかなり高い値段で当然分け与えてもらっている。そのオペレーションで専用水道管理組合というのを住民が自分
たちでボランティアで運営をしていて、水道の供給を受けているという状況なんですね。
そこの
人たちも、かなり前から御相談を受けているんですけれども、当然、戸建て住宅ですから、年を経過するとともに高齢化してくるんですね。高齢化して、いつまでも自分
たちで専用水道管理組合を維持するということはできるのか。真夜中、あるところで漏水があったというと、管理組合の責任者が飛んでいって、漏水を直さなきゃいけないとか、実際、維持管理費や技術的な問題もあるし、経費の問題もある。水道代も、西宮市からもらっているので、西宮市や神戸市の水道代の大体一・五倍ぐらいの値段を払わざるを得ない。
このまま自分
たちがさらに高齢化していくと、今後どうなっていくのかと大変心配をしていて、私も地元の議員ということで何回も御相談をいただいて、神戸市ともいろいろ折衝はしているんですが、なかなか前に進まない
部分もあり、神戸市もまじめに考えてはくれているんですが、この貴重な機会なので、きょうちょっと
質問させていただくんです。
まず、
一つは、名前は生野高原住宅団地といって、四百五十世帯住んでいる。ただ、これはこういう過去のいきさつがあった、住宅の
検査未了地だということをほとんど知らないんです。昨年の秋に、この水道問題で住民のアンケートをしたとき、
検査未了地区、完了していないというのを知らない方が八六・二%だったというんですよ。全然知らなくて、環境がいいところなものだからどんどん引っ越してきて、住んでみると、水道代は高い、おまけに水道は自分
たちで運営しているみたいな話。私の友人で「大阪で生まれた女」を歌ったBOROさんの御一家も、環境がいいので、スタジオを建てて住まわれているんですが、実際はもう大変なところだ、困ったということで御相談も受けているんです。
この生野高原住宅団地というのは、現在、神戸市の給水区域外にあるんですが、神戸市の住民が四百五十世帯住んでいるわけですので、本来的にはやはり神戸市の水道
事業として行うべきじゃないかというふうに思っております。ただ、地理的な問題がありますので、西宮市から分水を受けているという今の
現状のまま考えていかなきゃいけないんじゃないかというのが多分妥当なんだと思うんです。
ですから、西宮市から分水を受けながら水道
事業ということを行えないか。西宮市の給水区域にするということができるようにしてあげないと、このままの形態では、もう早晩限界が来るのではないかというふうに思うんです。
きょう、厚生労働省、来ていただいていると思いますが、この点についてお願いいたします。