○小宮山(泰)
委員 中小企業が日本経済を牽引する、そういった意味でやはり大切だということを
大臣も認識していただいて、大変うれしく思いますし、また、それを本当の意味で実行していただきたい。
それは、今いろいろな施策を見ていますと、どうしても大
企業優先、また、そういったところが入る団体からの要望というのを随分と受けていらっしゃるようですし、そういった声が随分と大きくなる、声の大きい方に流れてしまっているんではないかという懸念を、与党の施策等、いろいろ方針を見ていると心配でなりません。
結局のところ、
中小企業といっても定義がありますので、この点に関しては、地方に行くと随分と大
企業ということもあります。やはり多くはもっともっと小規模
企業が中心になっていくんだというふうに考えますと、先ほどから、確かに力があれば
融資という問題も確実かもしれませんが、日本の場合はやはり、プロジェクトファイナンスとかノンリコース型の
融資等も近年はふえつつありますけれ
ども、依然、
担保とか親会社の
保証とか
融資基準とかが重視されたり、また、
企業の
経営計画や技術とかそういったものが
評価されない場合というのも実際に多い。昔でしたら金融の営業さんとかがずっと回って、この社長なら信頼できるといって現場を見ていたのが、やはりそういったところから離れていってしまっているのも現実であり、それがあるからこそ、大きなところ、
担保というものに、
不動産担保とかそういった安易なものに走ってしまう。
そうなると、結局のところ、
資産を持っている人や大きなところ、もしくは親族や家族といったところに負担を強いていってしまっていた。それが結局のところはまた個人
企業主を苦しめ、もしくは、次の代は継がせない、継ぎたくないということで衰退をするという悪循環を招いた
一つの原因だと思います。これは、大きなところではなく、個人とそういった意欲あるところ、大
企業も、もとはといえば小さな個人事業主から始め、ベンチャー
企業であります。やはりそういった基本を、小さなところを守るということをぜひ前提にお考えいただきたいなと思います。
それでは、
中小企業信用保険法改正についての
質問に入らせていただきます。
今、ちょっと
担保の
関係もお話しさせていただきましたけれ
ども、日本の
融資慣行は、競売で売却できる
不動産等を
担保とする
融資が中心となっておりまして、
中小企業の場合は
経営者の個人財産、また親族が連帯
保証人という
制度、第三者
保証人となる事例が多いわけであります。また、
金融機関との取引の継続性も重視されます。諸外国では日本と異なっていると理解をされております。外国の
融資基準と今後の日本の
融資基準というのは、やはり考えていくといろいろな意味で問題があると思っております。
また、その点を考えないと、これから、私の埼玉県入間市、埼玉県においても、スクリューとかそういったことにおいては日本一だったり、これはかなり山の中でありますから、
技術力を持っているところは世界に向けて、スペースシャトルのタイルをつくったりとかしているのも埼玉県で、これは個人
経営のところだったと思いますけれ
ども、本当に頑張っていますが、そういう意味において、やはり今後のこの
融資慣行という問題、これに関してはどのような
方向に向かおうとしていらっしゃるのか。
私自身、卒業いたしましたけれ
ども、日本青年
会議所というところに入っておりまして、その中の友人たちや同じメンバーの中からよく聞いたのは、
一つには、親の会社を引き継いで専務として頑張っているけれ
ども、そこそこ夜遊ぶ金はあるんだけれ
ども、家庭を持つまでの責任を持てる
お金は、やはりいろいろな責任を負っているから、なかなかしづらいんだということも聞いたことがあります。そしてまた、再編絵巻とかそういった日本青年
会議所の提言の中にも、連帯
保証人、そういう
制度をやめてほしいというようなことも現実にはありました。やはりこういった
保証制度というものが、個人
企業や、先ほど
大臣がこれから
中小企業やそういったところが頑張ればと言ったところの足かせになっていないのか、その点について伺わせていただければと思います。